何のシグナルを送っているのか――。仙台市や福島県の上空に17日朝、風船のような白い球体が浮かんでいると、仙台管区気象台などに問い合わせが相次いだ。担当者は「気象台が揚げたものではなく、不明だ。仙台市や自衛隊に確認しても分からない」と困惑している。専門家はどう見るのか。

 同気象台によると、午前7時ごろから「早朝から浮かんでいるが、あれは何か」との問い合わせ電話が続いた。球体は一つで、十字状の物をぶら下げているが、空中でほとんど動いておらず、担当者は「観測機器のように見える」と話している。

 ドローンの可能性もあるが、国土交通省仙台空港事務所によると、航空法に基づく許可の申請はないという。またバッテリー性能から考えれば、長時間飛行を続けるのは困難だ。担当者は「飛行経路でないため航空機の運航には影響はないが、引き続き注視する」と話している。

 他の日本の関係各所もこの球体について「不明」としている。近隣国から流れてきた、気球に取り付け大気を調査する装置であるラジオゾンデなのか。韓国が北朝鮮にビラをまくための気球が漂流してきたのか。さまざまな説が出ている。

 UFO研究家の竹本良氏は「謎の白い物体はズバリUFOです」と指摘する。

「気象庁、国交省、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が不明としている点。気象観測気球でもなく、航空機運航上の障害物の届け出もなく、宇宙観測機器でもないということです」

 また、16日夕方には岩手県内、17日明け方から午前11時ごろまで宮城県、福島県など、長い時間、広範囲で目撃された点については「既知の人工物体や自然現象ではありえません」と竹本氏。

 風に流されるような動きをせず、一か所にとどまったりもしていた。

「一定時間その場所に無音で停止したり、西から東に少しずつ移動することが、既知の航空機やドローンで各省への届け出なくして果たして可能なのでしょうか?」(同)

 さらに、謎の白い物体の画像をよく見ると必ずしも真ん丸くはない。

「真球ではなく、しかも下に十字の物体を運搬するといった奇妙な形状をしています」(同)

 以上の4点から竹本氏は、UFOだと推測したわけだ。

 竹本氏は「これは昨今の地震多発時期において大震災、大洪水などの予告、福島原発のメルトダウン、メルトスルーの危機的事態、さらには中国や北朝鮮の暴挙を宇宙人側が懸念しているのではないかと考えています」と話しているが…。