カタールW杯アジア最終予選を突破できなかった中国代表が〝ナマコ〟騒動に揺れている。

 事の発端は2月上旬、ベトナムに敗れ本大会出場が厳しくなった後、ある動画が出回ったこと。主将のMFウー・シー(呉曦)がインタビューで「毎日ナマコを食べている」と滋養強壮に効果のある高級食材を食べていると語ったものだ。同時期に女子アジア杯(インド)で優勝した女子代表がインスタント麺を食べていたことも明らかになり、〝弱いくせに待遇がよすぎる〟とウーや男子代表に批判が殺到した。

 2か月たっても冷めやらぬ非難に対し、中国協会が火消しに乗り出した。「新浪体育」によると、中国協会の広報担当者が「ナマコの企業が中国代表のスポンサーの一つで、これは宣伝の一環。ウーが『毎日ナマコを食べる』と語ったのも、宣伝のためだ」と事実ではないと明らかにしたという。

 カタール行きの夢は断たれ、出直し中の中国サッカー界。ナマコ騒動もクリアにしたかったようだ。