ギリシャ1部PAOKからの退団が発表された元日本代表MF香川真司(32)に、本紙評論家の前園真聖氏(48)が〝緊急提言〟だ。

 PAOKは「ありがとう香川選手。PAOKは双方合意の上で香川真司選手との契約解除をしました」と退団を発表。来年1月の移籍市場を前に香川はフリーとなり、今後移籍先を探すことになる。現地メディアでは古巣のC大阪をはじめとしたJクラブからの関心や、米メジャーリーグサッカー(MLS)移籍の可能性などが報じられる中、元日本代表MFの前園氏が香川の去就について見解を語った。

「香川はこういう状況になるとは思っていなかったでしょう。まだ海外でやりたいという思いもあるでしょうし、どのリーグ、カテゴリーがいいのかと考えているでしょう」と香川の難しい現状を分析。その上で「僕も含めてファンやサポーターの皆さんも、とにかく香川のプレーを見たいんです。年齢的にも、まだまだやれます。長くプレーをしていないので、とにかくコンスタントに出るところを見てみたいです。プレーすることで彼の評価も上がりますし、きちんと使ってもらえれば香川も自信を持って良さが出るでしょう」と提案した。

 PAOKでは出場のチャンスを与えられなかっただけに、かねて希望する欧州に固執するよりは実戦に出られる環境を重視したほうがいいとの見方だ。さらに「日本からのオファーもあるだろうし、FW大迫勇也やFW武藤嘉紀(ともに神戸)も日本に帰ってきて活躍して、代表に入っています。日本という選択肢があると思います」。

 今年は欧州組が帰国して活躍する例が相次いでおり、カタールW杯での森保ジャパン入りも見据えてJリーグ復帰が有力な選択肢になると〝進言〟した。果たして、日本の元10番の次なる挑戦の地はどこになるのか――。