日本代表の再強化策とは――。森保ジャパンは北中米W杯で3大会連続の決勝トーナメント進出を果たすも、32強で無念の敗退となった。日の丸戦士は「W杯優勝」を掲げて進化を続けてきたが、世界トップとの大きな差を見せつけられた。元日本代表MF前園真聖氏(52=本紙評論家)は2030年W杯へさらなるチーム強化が欠かせないと指摘し、日韓定期戦の復活を緊急提言した。
前園氏は今大会で列強を相手に奮闘した日本代表をたたえながらも、イレブンにさらなる進化を要求する。「以前にも言いましたが、まずは個のところですね。1対1の局面で相手を抜き去る、相手のボールを奪うという個の力を高めないと。そのために欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)のトップクラブでプレーする選手がもっと出てきてほしい」と期待した。
実際に優勝候補とされたフランスやスペイン、イングランド、アルゼンチンといった世界トップチームは、欧州ビッグクラブに所属するスター選手を中心に編成されている。超ハイレベルな環境で切磋琢磨することで、個人の能力をさらに伸ばすことが可能。トップチームと互角に戦うには、選手個々のさらなる強化は欠かせないというわけだ。
また前園氏は「代表は活動期間が決まっているので、その期間でいかに強化できるか。マッチメークを充実させていくことですね。日本で試合をするのもいいんですけど、強豪とアウェーでやるのは強化の近道ですから。また、ブラジルやアルゼンチンと敵地でやる機会を増やす。または2か国の選手はほとんどが欧州でプレーしていますから、欧州で試合をするとか」と提案する。
その上で「日韓戦も強化につながりますね。かつて定期戦をやっていましたが、最近はしてないですよね。ライバルとして、1試合ごとに国民を巻き込んで厳しく評価されますし、日本にとって大きな重圧を受ける敵地ソウルで戦うこともホームで絶対に負けられないことも、重要な強化となるんじゃないですか」。自身も現役時代に韓国でプレーし、過酷な環境を経験しているからこその提言といえる。
さらに元ドリブラーは「韓国も今(元韓国代表のスター)朴智星(パク・チソン)が改革に乗り出していて、育成とか強化にも関わるようになる。なので以前あった日韓定期戦のような形でやることも、受け入れてくれるのではないですか。韓国にとってもメリットがあると思うので」と指摘。Jリーグ発足前に行われていた日韓定期戦の復活を受け入れやすい状況にあるとみている。
日本代表は着実に成長しているものの、今大会で欧米列強がさらに進化していることを見せつけられた。W杯ベスト8、そして悲願の世界制覇を実現するためにも、前園氏が提案したような新たな強化策が必要なはずだ。












