スペイン1部レアル・マドリードが今夏に韓国代表MF李康仁(イ・ガンイン=20、バレンシア)の獲得に乗り出しそうだ。

 李を巡っては今夏にバレンシアからの退団が決定的になっており、イングランド・プレミアリーグのウルバーハンプトンやイタリア1部ACミラン、ドイツ1部ドルトムントなど名だたる強豪が関心を寄せている。そうした中で、Rマドリードも争奪戦に加わる見込みだ。

 スペイン誌「ドンバロン」は「この夏にサンチャゴ・ベルナベウ(本拠地)に到着するアジアスターはMF久保建英(20=ヘタフェ)だけではないかもしれない。Rマドリードは新たな挑戦を求めてバレンシアを去る李との契約もオファーしているからだ」と報じた。

 同誌は今季の李がシーズン終盤に出場機会を失ったことなどを踏まえて「彼は自分の才能の片鱗を少し見せただけで、あまりにも不安定だった」としつつも「才能を持っていることを疑う人はいない。それが、彼を獲得したいクラブからのオファーに事欠かない理由だ」とポテンシャルが高く評価されていると指摘。

 そして「価格が1300万ユーロ(約17億円)ほどでかなり許容できる額だ。マドリードは彼との契約を結ぶことを除外しない」とリーズナブルな移籍金の状況も相まってRマドリードがリストアップしているとした。

 RマドリードのEU圏外枠の3人は現状埋まっているが、FWビニシウス(20)がスペイン国籍を取得見込みの上、他の選手も放出の可能性がある。将来的には「久保と李が素晴らしいデュオになるだろう」と同誌は名門で〝日韓至宝コンビ〟の誕生にも期待を寄せている。

 久保は来季もレンタル移籍が取りざたされているが、韓国の至宝の動向も去就に影響が出てきそうだ。