なでしこジャパンのMF隅田凜(仙台)が、新型コロナウイルスの感染対策のため求められる14日間隔離のプレーへの影響を明かした。

 チームはW杯予選を兼ねるアジアカップ(20日開幕、インド)に向けて千葉県内で合宿を行っている。そうした中、13日にオンラインで取材に応じた隅田は「中堅とか上の立場になった。一生懸命に頑張るだけでなく、周りに何かを伝えられる選手になりたい」とピッチ内外でチームをけん引する立場になることを誓った。
 
 昨年11月の欧州遠征後には、当初はすぐに所属クラブへ戻れる予定だったが新型コロナのオミクロン株に対する政府の水際対策が強化され、特例措置は適用されず12月2日から14日間の隔離措置を経験。「こもりっきりだったので、まずそれが精神的にもきつかった。そのあと自チームに帰っても隔離で自主トレだったので、みんなと練習することができず一人でやるのもしんどかった。その後に合流してすぐに試合が待っているということで、自分自身で(モチベーションを)高めないといけいのもしんどかった」とその選手にかかる負担の実情やその後の影響を説明。「フィジカル的な部分とか、試合で90分やるところも」と隔離解除後に試合でプレーに影響が出ることも強調した。

 14日間の隔離措置を巡っては、男子の森保ジャパンもカタールW杯アジア最終予選の27日の中国戦と2月1日のサウジアラビア戦(ともに埼玉)後に国内組は同様の措置が取られる予定。J1神戸の三木谷会長が「日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと『政府』と『協会』から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??」と強く批判するなど波紋が広がっている。実際に14日間隔離を経験した選手の生の声は今後の対応の参考になりそうだ。