久保建英レアル移籍 古巣バルサより好条件“禁断”の決断

2019年06月15日 11時00分

「日本サッカー界の至宝」久保がレアル・マドリードに移籍

 日本代表MF久保建英(18=FC東京)がスペイン1部レアル・マドリードに完全移籍することがわかった。複数の関係者が証言した。かつて下部組織に所属していたバルセロナ復帰が有力視されていた中、複数の欧州ビッグクラブと交渉を重ね、最終的に“白い巨人”ことRマドリード移籍を決意した。スペイン紙によると、5年契約。すでにメディカルチェックもパスし、14日に両クラブから正式発表された。

 海外志向の強い久保は4日に国際移籍が可能となる18歳となり、その去就が注目されていた。複数の関係者によると、古巣のバルセロナと復帰交渉を進めたものの、クラブ側は入団後について、慣例となっている実質3部リーグのバルセロナBでのプレーを要望した。しかも提示された年俸は25万ユーロ(約3000万円)で久保サイドは難色を示していた。

 そんな中、フランス1部パリ・サンジェルマンをはじめ、名だたる欧州クラブが久保獲得に参戦。Rマドリードが久保の獲得に熱心で年俸200万ユーロ(約2億4400万円)超えの好条件を提示した。関係者によると、早々に他クラブが脱落する中でほぼRマドリードの交渉に絞り込まれたという。「もっとも高く評価していたのがレアルだった。バルセロナよりも久保を高く評価していた」

 久保は2010年にJ1川崎の下部組織入りし、11年にバルセロナ下部組織の入団テストに合格し、渡欧した。順調にステップアップし、年齢別チームを昇格していった。ところが、バルセロナは18歳未満の外国人選手を獲得、登録違反があったとして久保は試合出場ができなくなった。

 15年3月に帰国した久保は、J1FC東京U―15むさしに加入した。16年には同U―18チームに飛び級し、Jリーグに出場可能となる2種登録となり、同11月にはJ3のFC東京U―23のメンバーとして長野戦に出場。Jリーグ史上最年少記録を15歳5か月1日に塗り替えると、17年4月にはJ3のC大阪U―23戦でゴールを決め、15歳10か月11日でJリーグ最年少得点記録を更新した。

 17年11月にはFC東京とプロ契約を締結。昨季前半は出番に恵まれず、横浜Mにレンタル移籍した。復帰した今季は開幕からレギュラーに定着し、首位に立つチームの原動力としてリーグ13試合で4得点をマーク。また、17歳だった5月には森保監督が率いるA代表に初選出され、9日のエルサルバドル戦で史上2番目の年少記録となる18歳5日でデビューを果たした。

 すでに18歳になった時点でFC東京との契約は満了となっており、移籍金は発生しない。当面は国内外の他クラブに期限付き移籍、またはRマドリードBでのプレーが検討されているが、今夏はジネディーヌ・ジダン監督(46)や世界的スター選手が集うトップチームのプレシーズンツアーに参加する予定だ。スペイン紙「マルカ」(13日付)も「Rマドリードが“日本の真珠”久保建英をバルサから奪う」とし、獲得間近と報じた。記事によると、年俸は100万ユーロで5年契約になるという。

 そんな久保は現在、14日(日本時間15日)開幕の南米選手権に出場する日本代表のメンバーとしてブラジル入り。1次リーグ初戦チリ戦(17日=同18日)に向けて調整を続けているが、世界最高のクラブ入りにどんな発言をするのか注目される。

☆レアル・マドリード 1902年創設。スペイン1部リーグは33度、欧州チャンピオンズリーグは前身大会の5連覇を含めて13度制し、ともに最多を誇る。ジダン監督の現役時代はフィーゴ、ロナウドらスター選手がそろい「銀河系軍団」とも呼ばれた。バルセロナとの伝統の一戦「クラシコ」は世界中が注目する。本拠地はサンティアゴ・ベルナベウ競技場。チームカラーにちなみ「白い巨人」の呼び名もある。