鉄人・小橋建太(55)が、渦中の2人に魂のエールだ。来春までの引退を表明した往年のライバル、ノア・武藤敬司(59)の決断に驚きつつも、「未来につながる引退試合」の実現に期待を寄せた。また、12日の「サイバーファイトフェスティバル」で中嶋勝彦に失神KOさせられたDDTの遠藤哲哉(30)には、鉄人ならではのメッセージを送った。

 小橋にとって武藤は特別な存在だ。かつて全日本プロレス四天王(小橋、故三沢光晴さん、田上明、川田利明)と新日本プロレスの闘魂三銃士(武藤、故橋本真也さん、蝶野正洋)は比較対象にされ、特に同じオレンジのタイツで同じくムーンサルトを得意とした武藤とはライバルだった。

 一方、2011年8月の東日本大震災復興支援チャリティー大会「ALL TOGETHER」では初タッグが実現し、「プロレス大賞」年間最高試合賞を受賞した仲でもある。

 そんな武藤の引退について「驚きましたよ。引退しないと思っていたから」としつつ「引退ロードを完走して、最後も自分の足でリングを下りてほしい。武藤さんなら各団体が協力してくれるはずだから、そこで何かが生まれるはず。未来につながる引退試合にしてほしい」と願った。

 自身は13年5月に引退試合を行った。「(ジャイアント)馬場さんや三沢さんができなかった引退試合を、自分がしなきゃいけないという使命感みたいなものがあった。若い選手に『頑張ればこういうことができるんだ』と思ってもらうために。武藤さんが引退試合をすれば、おのずとそうなる」と期待をかける。

 一方、中嶋の張り手で脳振とうを起こし、KO―D無差別級王座を返上した遠藤は、小橋が立ち上げたユニット「バーニング」の継承者。自身のプロデュース興行「Fortune Dream7」(15日、後楽園ホール)も欠場となり「迷惑をかけて申し訳ありません」と連絡があった。

 小橋は「お互いに熱くなる中で、時にはこういうことも起きてしまう。ただ、KO―D王者がみんなの前でノビてしまったという事実はなくならない。大事なのは、ここからどう立ち上がるのか。立ち上がることで、遠藤哲哉というレスラーはさらに一つレベルが上がる。ピンチはチャンス」とゲキを飛ばした。

 小橋はケガや病気でどん底を味わいながらも、何度も復活を果たした。熱い言葉は届くのか。