「WRESTLE―1」4・1大会最後に無期限活動休止 赤字体質から脱却できず

2020年02月29日 19時38分

会見する武藤敬司会長(右)とカズ・ハヤシ社長

 プロレス団体「WRESTLE―1」が29日、都内で会見を開き、4月1日の東京・後楽園ホール大会を最後に無期限の活動休止を発表した。これに伴い、W―1所属の全選手は3月31日をもって退団するという。

 突然の発表だった。当初は、3月15日のビッグマッチ「WRESTLE WARS 2020」(東京・大田区総合体育館)に向けての会見を行い、イベントとして公開される予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、通常の記者会見に変更された。

 そんな中、出席予定のなかった武藤敬司会長(57)がカズ・ハヤシ社長(46)を引き連れて登場。最初にカズが活動の休止と、全選手の退団を発表し「選手、スタッフは最後まで全力で走り抜く所存。長くレッスルワンを残すように頑張ってきたが、誠にすいませんでした」と神妙な面持ちで声を絞り出した。

 2013年に団体を設立した武藤は「旗揚げして7年弱、一丸となって頑張ってきたが、赤字体質から脱却できなかった」と直接の休止理由を明かした。赤字をオーナーに補填してもらいながら、なんとかここまできたというが「ひと区切りとして。これ以上、迷惑はかけられない」と決断の経緯を語った。

「解散」ではなく「無期限の休止」という発表だが、再開はあるのか。これついてカズは「それも視野に入れて動いていた。すぐには難しくても、その気持ちはある」とし、武藤も「オレやカズ以外の若い選手でも、活動を再開したいという選手が現れるかもしれない。そういった部分で休止という形を取った」と話した。

 またレッスルワンはプロレスラー養成を目的とした「プロレス総合学院」の運営も行っていた。現在の女子プロ界をけん引する「スターダム」で大暴れする木村花や、格闘界でも活躍する才木玲佳らが卒業生だが、同時に活動休止になるという。

 カズは若い選手の心情をおもんぱかり「これから自我を違うところに持っていかなければならない。酷なことをしているなという感じ」と心中を吐露した。
 
 ただ、自身は3・15大田区大会で、中嶋勝彦(ノア)が持つW―1ベルトに挑戦する立場でもある。現在、左足の故障を抱えるが、外敵に持たれたまま終わりを迎えるわけにはいかない。「本当に複雑な思いがあるが、雑念を入れたら勝てない。何としてでもベルトをW―1に持ち帰れるように戦う」と決死の覚悟を示した。