ビッグタイトル獲得で海外へと羽ばたく。大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)の全選手インタビューが29日にオンラインで行われ、〝最強兄弟の弟〟朝倉海(28)が、バンタム級トーナメントVをノルマとした。

 同トーナメント準決勝として行われる第2試合で瀧澤謙太(27)と激突。勝てば第3試合の井上直樹と扇久保博正の勝者と、メインでの頂上決戦に臨む。

 2試合を見据える中、まずは瀧澤戦に照準を合わせる。「やることはしっかりできたので試合が楽しみ。(瀧澤は)打撃を得意としていて、特に蹴りが得意な選手という印象。打撃レベルに関しては脅威に感じない。1ラウンド(R)でKOする」と堂々宣言した。

 6月から始まった同トーナメントの優勝候補の筆頭と目されるが、その自覚は大きい。海は「1年間、このトーナメントのためだけに戦ってきたので優勝しないと意味がない。確実に優勝したい。この一年の一番の目玉がバンタム級グランプリだと思う。その最終回なので。大みそかは僕の試合でしっかり締めくくろうかと思う」と王者の座は誰にも譲らない決意を見せた。

 かねて米総合格闘技イベント「ベラトール」参戦などの海外挑戦を熱望している海。今年は実現できなかったが、優勝ではずみをつけて2022年こそ世界の舞台で戦う覚悟だ。