格闘技イベント「RIZIN.32」(20日、沖縄アリーナ)でタレントのボビー・オロゴン(55)と対戦する元プロレスラーの北村克哉(35)が18日、古巣・新日本プロレスで活躍するグレート―O―カーンへの特別な思いを明かした。

 この日のインタビューに登場した北村は、試合直前に起きたトラブルを吐露。5分3Rで行われることが発表されていたのだが、17日になってボビーサイドから3分3Rへの変更要請があったという。

 1Rの時間が5分と3分では試合の展開も大きく変わってくる。今回の試合に際して30キロ近い減量をしてきた北村は折衷案として「5分2R」の希望を出したが認められなかった。「そうしないと試合が行われないみたいな感じになりそうだったので。ちょっとそれは困るなって思って承諾しました。なんでそんなタイミングで、最初から言ってくれないとフェアじゃないと思ったんですけど。でも言い訳もできないんで」。結果的には元新日本プロレスのレスラーとして「いつなんどき、誰の挑戦も受ける」精神でボビーの要求を飲むことを決断した。

 元プロレスラーとしてMMAに生かせる部分には「やっぱり気持ちじゃないですかね」と即答。2019年に新日本を退団した北村だが、現在もプロレスは見ているようだ。「同期が活躍してたり、先輩たちからも今回『RIZIN頑張れ』って連絡が来たりしているので」と笑顔を弾けさせたが、北村の同期はもう現在の新日本マットにはいない。本当に最新情報をチェックしているのだろうか…?

 怪しいので試しに今年ブレークしたオーカーンについてどう思うか質問したところ「頑張ってるなって。牙のマウスピースを継承してくれてるみたいで。刺激というか、いろいろ思い出しますね。生え抜きとしてイチから練習生としてやってきたので。思い入れができてますね、グレート―O―カーン選手に関しては」と、よどみなく熱いコメントを連発。しかし北村の語ったどの言葉もオーカーンには当てはまらず、一体何を言っているのかこっちが心配になってきた。

 もしかしたら誰かとカーン違いしているのかもしれないが、ただでさえルールが急に変更され大変な時期にこれ以上余計なことは考えさせたくない。一方的にとはいえこれだけ熱い思いを持ってくれているのだから、オーカーンも帝国民も試合当日は全力で北村を応援してくれるはずだと言っても過言ではない気がする。