ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ(5月2日、東京ドーム)で統一王者・井上尚弥(33=大橋)に挑戦するWBA・WBC・WBO同級1位・中谷潤人(28=M・T)が19日、約1か月の米ロサンゼルス合宿から羽田空港着の航空機で帰国した。中谷は海外ブックメーカーのオッズが不利となっていることに「しっかり見返すだけ」と自信を示した。
権威ある専門誌「ザ・リング」が定めるパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じたランキング=PFP)で2位の井上と7位の中谷。世界最高クラスの2人の激突は日本史上最大の一戦とも言われ、多くの著名人、ファンが予想するなど盛り上がりを見せている。
その中で、海外ブックメーカー各社のオッズは井上勝利が1・18~1・29倍、中谷勝利が3・75~4・5倍と、約3倍の差で中谷が不利となっている。これまで10戦行った世界戦でオッズが不利となるのは初めてのこと。この現実を中谷は「いろんな意見があって当然だと思う」と冷静に受け止めたが、「まあ、5月2日、しっかり見返すだけかなと思っています」と笑みを浮かべ、予想を覆す勝利に自信を示した。
準備も抜かりはない。スパーリングは合宿で100ラウンド以上、試合までに約200ラウンドを行うという。豪快なKOだけでなく手堅く技術で完封する試合も見せる万能型の井上攻略へ「引き出しをより多く持ってきて、そこもしっかり磨いてこれた。いろんなことを想定してきているので、井上選手も一つの引き出しで準備してリングに上がるわけじゃないと思う。どのスタンスで来ても対応できるように作り上げてきた」と手応えを感じている。
また、2025年3月にWBA世界スーパーウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)が世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)に勝利した一戦を「参考にしている」と明かした。
長身サウスポー中谷と似た体つきのスイッチヒッターであるクロフォードが、距離を生かした技術でアルバレスのパワーを上回った戦い。「クロフォードは好きな選手」という中谷は「パワーで打ち勝つんじゃなくて、ボクシングの技術、そこが魅力的なスポーツだと思っているので、そこをしっかり磨き上げてきた合宿でしたし、そこをしっかり発揮できたら」と語った。
下馬評を覆して日本ボクシング界の政権交代を起こせるか。











