NHKが慌てている。今月1日にスタートした連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の視聴率が、まさかの〝低空飛行〟だからだ。

 初回の世帯平均視聴率が16・4%といきなりつまずくと、その後も15%前後を行ったり来たり。このままでは、低調と言われた前作「おかえりモネ」(全120回)の期間平均視聴率16・3%を下回るおそれがある。

 そんな危機的な状況を打開しようと、白羽の矢が立ったのが同ドラマでヒロインを務める上白石萌音だ。大みそかに放送される「NHK紅白歌合戦」に特別枠での出場がこのほど内定したという。

「今年の紅白は〝目玉なし、ヒット曲なし、サプライズなし〟と言われている。ネタもないので『カムカム――』のPRをやってしまおうと。局内では『カムカム大作戦』と命名されたそうです」(レコード会社幹部)

 上白石は女優業の傍らアーティストとしても活躍している。2016年10月には、自身がヒロイン役を演じた劇場アニメ「君の名は。」の主題歌「なんでもないや(movie ver.)」などを収めたカバーミニアルバム「chouchou」で歌手デビュー。今年6月には1970~90年の歌謡曲をカバーアルバム「あの歌1」「あの歌2」を発売して話題になったばかりだ。

「中高生の間ではやっている昭和歌謡ブームの火付け役の一人ともいわれています。紅白出場資格は十分です」(前出のNHK関係者)

 さらに音楽界でひそかに話題になっているのが姉妹共演だ。妹で女優兼歌手として活動する上白石萌歌との共演も取りざたされているという。

 紅白で注目されれば、朝ドラにも好影響なのは間違いない。「カムカム大作戦」はうまくいくか。