60人出馬でカオスの葛飾区議選 平沢勝栄、公明・山口代表、ゆづか姫…応援弁士も多士済々

2021年11月04日 11時30分

後藤輝樹氏(左)と応援に駆け付けた込山洋氏(東スポWeb)
後藤輝樹氏(左)と応援に駆け付けた込山洋氏(東スポWeb)

 衆院選が終わったばかりなのに東京・葛飾区が選挙で騒々しい。葛飾区議選(7日投票、8日開票)の真っただ中で、60人もの候補者による大乱撃戦が繰り広げられているのだ。

 葛飾区議選は統一地方選のはざまに行われるとあって、異色の選挙として知られている。定数40と門戸が広く、4年前に当選したのが、いまや国政政党となったNHK党の立花孝志党首で、同区を足掛かりに参院議員に上りつめた成功例があり、注目された。

 前哨戦となった7月の都議選葛飾区選挙区からは落選した9人の内、6人がエントリー。さらに前回の59人を上回り、2005年以来、最多タイとなる60人の候補者が立候補した。その顔ぶれは多士済々で、14人もの公認候補を送り出した自民党を筆頭に立憲民主、公明、共産、NHK党、都民ファーストの会などが参戦。一つの駅に複数の候補者がバッティングし、場所取り合戦や選挙妨害の小競り合いが区内各所で繰り広げられているのだ。

 中でも異彩を放っているのは過去、都知事選や千葉県知事選など首長選挙に立候補してきた後藤輝樹氏(38)だ。区議選は15年の千代田区以来で、落選した場合には「地方に引っ越して、ほのぼの暮らす」と明言しており、首都圏での出馬は最後になる可能性もある。

 物議を醸す政見放送が特徴の後藤氏だが、区議選では地道なドブ板選挙を展開している。3日、京成四ツ木駅前での街頭演説では、ナスの着ぐるみで活動し、「ナスマイル!」とビラ配りをした。応援に駆け付けたスマイル党の込山洋氏は「後藤候補はこれで13回目の選挙挑戦。私はたった3回の落選でメンタルはへこんでいるが、後藤さんを見ていたら、なんともなくなる。私もスマイルになれる」と逆にパワーをもらっている。

 応援弁士は華やかで、自民党では地元で絶対的な知名度を誇る平沢勝栄前復興相が引っ張りダコになれば、公明党は山口那津男代表、共産党は田村智子副委員長が応援に入った。

 ほかにもNHK党の黒瀬信明氏(37)には人気ユーチューバーの令和タケちゃん、「マンガ、アニメ、ゲームの表現の自由を守る」と訴える無所属の中谷基志氏(49)には、ゆづか姫こと新藤加菜氏が熱弁を振るうなど、国政選挙並みの盛り上がりとなっている。

 圧巻ともいえるポスター掲示板を前に「立候補の数が多すぎて、どうやって選んだらいいのか」「何が何だか分からない」と立ちくらみを起こしそうな有権者も多く、カオスな選挙となっている。 

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