逃走中の巨大ニシキヘビ 動物専門家が居場所を分析…一番怪しいのはここだ!

2021年05月17日 11時30分

アパート近くの川にはヘビ注意の看板が

 令和の神隠しなのか!? 今月6日に横浜市戸塚区のアパートからアミメニシキヘビが脱走してから10日余り。連日の大捜索もいまだ発見に至らず、周辺住民たちは恐怖におびえている。一向に見つからないのはなぜなのか? 動物ジャーナリストの佐藤栄記氏が4つの仮説を検証し、自らも大胆仮説を提唱した。

 横浜市のアパートから人に危害を与える恐れのある特定動物に指定されたアミメニシキヘビが脱走した事件。16日も警察や消防など100人以上の態勢で捜索したが、姿形はおろか痕跡すらも見つけられないままだ。

 日本中を騒がす事件にユーチューバーも大挙して現れるなど、お祭り騒ぎの様相を呈しているが、いったい、どこへ消えてしまったのか? まことしやかにささやかれる説を、動物ジャーナリストの佐藤栄記氏に検証してもらった。

【①車のボンネットに入り込んで移動した説】「アミメニシキヘビは体重が結構あり、縦への移動はかなり厳しいと思います。確かに暗く狭い場所を好みはしますが、ボンネットのような場所ではなく細穴的な環境を好むでしょう」

 現在、捜索隊が探しているのはアパートからそう離れていない地域。もし、車などで遠方まで運ばれたとなれば、全国に“緊急事態宣言”を発令しなければいけないところだったが、最悪のシナリオはない、と祈るばかりだ。

【②動物に食べられた説】「体長3・5メートル、体重10キロあるというだけに、まだ小さい個体とはいえ、小動物が手出しできる相手ではありません。ハクビシン、アライグマ、タヌキ、周辺にはいろいろ生息していると思いますが、生きていたら立ち向かっていかないでしょう。同じく鳥類によって食べられた、運ばれた説もまず考えられない。外来種も含めてアミメニシキヘビを食べるような生物は日本にはいないと思います」

 海外にはナマケモノやサルを狩って食べるオウギワシやフィリピンワシのような超大型鳥類が存在するが、日本に生息するイヌワシ程度では無理なようだ。

【③逃げだしたのではなく、盗まれた説】「アミメニシキヘビは昨年6月に人に危害を与える特定動物に指定され、一般飼育は禁止されました。それだけにマニアからしたら手が出るほど欲しいヘビで、さらにこのヘビの色は特殊で、希少価値も高いと思われます。闇市場で売られれば高値がつくとみられ、盗まれた可能性は否定できないですね」

 近年は暴力団がシノギのひとつとして、野生動物を密猟して売りさばくケースが報告されている。このアミメニシキヘビの飼い主は爬虫類愛好家の間で有名だったようで、何者かがあたかも逃げだしたかのように装い、盗んだ可能性は否定できないかもしれない。

【④下水道に逃げた説】「過去にニューヨークの下水道を調べたとき、ワニやら何やら、さまざまなエキゾチックアニマルが生息していたと話題になったことがある。冬でも暖かく、餌になるネズミも豊富。現在、捜索対象になっているように十分にあり得ます」

 下水道は広域に張りめぐらされているだけに、飼われていたエリアから離れて移動している可能性は否定できないだろう。東南アジアなどでは下水道にすみ着いたニシキヘビが、民家などのトイレの排水溝から侵入するケースが報告されている。1%でも可能性がある以上、警戒を怠るべきではないだろう。

【⑤佐藤氏の仮説】「アパートの近くの川を捜索しているが、一番怪しい。アミメニシキヘビは自重があるだけにあまり移動はしないと考えられているが、水の中に入れば話は別。浮力を使ってスイスイ移動できるようになる。川を伝って上流、下流ともに遠くまで移動する可能性は高いです。都市河川は横穴も多く、そうした場所に隠れている可能性が高い」

 万が一、小型犬や幼い子供を見つけたら、熱を感知するピット器官で見つけて食べてしまう危険性もある。それだけに一刻も早く捕獲されることを祈るばかりだ。

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