理系出身タレントの素顔とは――。福岡発のアイドルグループ「LinQ」の1期生として活動し、現在はテレビCMにも出演するなど、タレント、女優、舞台女優、リポーターとして幅広く活躍する原直子(37)。福岡大理学部で大気物理学を専攻した異色の経歴を持ち、生放送や現場に立ち続けている。アイドルから次のステージへと歩みを進めた今、その歩みと現在に迫った。
現在の活動の軸は、KBC「アサデス。」だ。テレビではニュース、ラジオではパーソナリティーを担当し、佐賀、長崎の番組にも出演するなど地元に根差した活動を続けている。生放送では「見てくださる方にエールを送る」というテーマを意識し、「元気になる空気感を大事にしている」と語る。現場で大切にしているのは「うそをつかないこと」。グルメ取材では「盛り過ぎず、30代の自分がどう感じたかをそのまま伝える」とし、災害現場でも「その場に立っているからこそ伝えられることがある」と向き合ってきた。
芸能の原点は小学生時代。モーニング娘。や松浦亜弥に憧れ「テレビに出たい」と願ったが、当時は東京に出なければ難しく、一度は諦めかけた。だが大学進学後、就職活動の時期にLinQ結成の記事と出会い、「これだと思った」とオーディションを受けた。福岡大理学部で気象を学び、“お天気お姉さん”を目指していたが、「テレビに関わりたい」という思いを別の形で実現したのが、LinQだった。
1期生としてのスタートは約30人の大所帯。選抜に入れず衣装を着られない悔しさも経験し、「簡単じゃない」と壁に直面した。目に見えない「アイドル性」という基準に戸惑いながらも、副リーダーとしてチームを支えた。年齢差のあるメンバーをまとめ、「言いたくないことも言わなければならない」立場に葛藤を抱えつつ、「責任感で動いていた」と振り返る。リーダーを補いながら厳しい役割を担った。
2017年の卒業は自らの意思だけではない側面もあった。再編の流れの中で個人活動への転向を打診され、「LinQに貢献したい」という思いもあり決断。「次のステップに進む」と区切りをつけた。卒業後は舞台やライブを中心に活動し、「演技は今でも難しい。毎回必死」と語り、挑戦は続く。
財産は「仲間」だという。「苦楽を共にした存在は特別」と語り、現在も変わらない絆を大切にする。15周年を迎えたLinQについては「全く違うグループになった」としながらも、「とてもかわいい」と後輩を見守り、「売れない方がおかしくないくらい」と期待を寄せる。「母親のような目線」と笑顔を見せた。
プライベートでは一人旅を楽しむ一方、グルメ巡りにも足を運ぶ。能古島の「のこのしまアイランドパーク」では「福岡市内からすぐ行ける自然の豊かさに驚いた」と語り、糸島のかき小屋や、うきは市のいちご狩りもお気に入り。“現場で感じること”を大切にする姿勢は私生活でも変わらない。
今後の目標は「みんなでハッピーでありたい」――。自分が目立つことより「関わる人が幸せになること」を重視し、「番組やライブを通じて元気になってもらえたら」と語る。「続けてきたからこそ出会えたものがある」。その実感を胸に、原直子はこれからも現場に立ち続ける。














