「ずっと一緒にいたい。でも、だからこそ前に進みたい」――。福岡発のアイドルグループ「LinQ」結成から14年。1期生としてグループを支えてきた髙木悠未(たかき・ゆうみ=28)が、この夏ついに卒業する。13歳で地元・福岡からアイドルの道を歩み始め、いつしか〝LinQの象徴〟と呼ばれる存在に。卒業を決断した理由からファンへの思い、そしてこれから挑む新たなステージまで赤裸々に語った。
――卒業発表から約10か月。今の気持ちは
髙木 早めに発表したのは季節ごとに〝最後〟を刻みながらファンの皆さんに感謝を伝えたかったから。実際に春夏秋冬すべてを一緒に過ごせて、どの瞬間も大切な記憶になりました。残りの時間は少なくなってきましたが、振り返ると本当に悔いのない1年です。
――13歳でLinQに加入。ここまで14年もアイドルを続けてきた
髙木 正直、予想できませんでした。でも気づけば、毎日のようにステージに立っていて、それが日常になっていた。自分の人生そのものがLinQとともにあったなと感じます。「継続する力」や「地元への誇り」は、LinQでなければ得られなかったかもしれません。だからこそ、この日常を手放す決断にはすごく勇気がいりました。
――デビュー当時から変わらずに持ち続けてきたポリシー
髙木 目の前のお客さんを楽しませたいという気持ちはずっと変わっていません。規模や会場が大きくなっても、そこにいる一人ひとりとちゃんと向き合いたい。最初から最後までその思いだけはブレませんでした。
――14年間の活動の中で転機となった出来事
髙木 一番大きかったのはやっぱりメジャーデビューですね。それをきっかけに責任や注目も増えて、グループを代表する立場としての意識も強くなりました。プロとしての覚悟や個人としての自覚も芽生えました。
――これまで一度もグループを辞めたいと思ったことがないとか
髙木 本当にないんです(笑い)。私の中ではそれぐらいLinQが自分の一部になっていたし、むしろずっとこの場所にいたかった。でもグループの性質上、バトンをつないでいくという使命もある。それを考えた時に、自分の卒業も自然な流れとして受け入れられました。
――卒業を意識したきっかけは
髙木 ちょうど1年前の愛媛でのライブですね。客席を見渡した時〝役割の終わり〟と〝次のステップ〟への考えが重なった瞬間があった。ライブ後、お手洗いで一人で泣いてしまうほど感情が溢れて。そこが大きな分岐点となりました。
――卒業を伝えた際、メンバーやスタッフの反応は
髙木 初代リーダーで今はスタッフの上原あさみさんからは「15年までやるって言ったじゃん」と真剣に向き合ってくれました。でも同時に「悠未の気持ちも分かる」と言ってくれて…。後輩たちも「お疲れさまでした」と涙を流してくれて…。その姿に私も胸がいっぱいになりました。
――ファンに向けて
髙木 長年応援してくれている方々はもちろん、最近応援し始めてくれた方も含めて、すべての出会いに意味がありました。卒業発表を早めにしたのも「ありがとう!」をじっくり伝えたかったからです。
――印象的だったファンの言葉は
髙木 「あなたの存在があるから仕事を頑張れる」って言われた時はうれしかった。私自身も皆さんの存在が原動力でした。お互いが支え合ってきた関係だったんだなと改めて実感しました。
――加入のきっかけは、東京でのオーディションの〝悔しさ〟だった
髙木 そうなんです。東京の某有名グループで「モーニング娘。」なんですけど(笑い)、最終審査で落ちて「私を落とすなんてセンスない!」って(笑い)。負けず嫌いなので、その悔しさから「福岡で一番になってやる!」って気持ちでLinQのオーディションを受けました。
――当時と今、一番変わったところは
髙木 昔は「私、天才じゃない?」って思ってました(笑い)。でも今は周りの支えがあったからこそ今の自分がいると心から思えます。最年少としてかわいがられてきた立場から、最年長として支える側へと立場も変わって視野も広がりました。どちらも経験できたことは、自分の中で大きな財産です。
――卒業後はどのようなビジョンを描いている
髙木 タレントとしての活動は続けていきます。拠点は変わらず福岡。東京の仕事もあればありがたいですが〝出稼ぎ〟感覚で(笑い)。目標は「福岡の顔になること」です。
――芸能活動以外で、将来的に挑戦したい分野
髙木 あります! 私、身長が147センチで、ずっとコンプレックスだったんです。だから「低身長でも楽しめるアパレルやバイク用品」を作って、同じ悩みを持つ人の力になりたいです。
――大切にしていきたい価値観や言葉は
髙木 「自分らしく」です。年齢や環境に縛られず、誰もが自分らしく生きられる世の中に少しでも貢献できるような存在になれたらうれしい。
――卒業目前の今、自分に一言かけるなら
髙木 「ご飯をいっぱい食べり!」ですね(笑い)。プレッシャーで最近ちょっと食欲が落ちてて…。でも、当日は笑顔でステージに立てるよう、心も体も整えて元気な姿を見せたい。
――最後にファンの方にメッセージを
髙木 LinQを通して出会えたことが奇跡であり、運命だと思う。このご縁を一生大切にしたいし、これからも一緒に歩んでいけたらうれしい。今までもありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。













