数字は悪くないのに番組打ち切り…テレビ業界に新機軸

2021年01月10日 05時15分

久本雅美の「メレンゲの気持ち」も終わる

 民放テレビ局が断末魔の悲鳴を上げている。感染拡大の勢いが止まらない新型コロナウイルスの猛威に、多くスポンサーらが広告出稿を見送り始めた結果、局の売り物であるドラマやバラエティー番組などの制作費が捻出できず、あえなく打ち切りのジャッジを下された番組が続出しているという。

 今年3月いっぱいで打ち切りが決定したバラエティーには、日本テレビの「メレンゲの気持ち」「火曜サプライズ」、TBSの「噂の!東京マガジン」「爆報!THEフライデー」などがある。打ち切りとなるのは普通、視聴率低迷が原因。たまに不祥事が原因となるケースもあるが、この4番組にはどちらも当てはまらないという。

「視聴率は決して悪くない。むしろ4つとも合格点の数字は取っていた。しかも『メレンゲ』は約25年、『火サプ』は約12年、『爆報!』も9年も続いた長寿番組。『東京マガジン』に至っては31年も続いたのに、打ち切りになってしまった」(テレビ関係者)

 そんな番組が打ち切りとなった謎を解き明かすカギは、視聴率ではなく視聴者層だという。

「4番組に共通する主な視聴者層はFM4層(60歳以上の男女)。でも現在、スポンサーが広告を入れるのはコア層と呼ばれる13~49歳の視聴者層に向けた番組なんです。コロナ禍でスポンサーも経営が苦しいので、広告費の選別を始めたんです。その結果、視聴率ではなく視聴者層で選別するようになった」(制作関係者)

 さらに民放テレビ局もコロナ禍による広告減で売り上げが大幅に減り、減益及び赤字に転落している。

「そうした状況だけに強気に出られない事情がある。いまやテレビ局はスポンサーの言いなりだから」(同)

 コロナ禍で、番組打ち切りの原因も変わってきたようだ。