自宅マンションで合成麻薬MDMAなどを所持したとして、昨年11月に逮捕され麻薬取締法違反の罪に問われた女優の沢尻エリカ被告(33)の初公判が、いよいよ今月31日に東京地裁で行われる。多数の傍聴希望者が殺到するとみられ、覚せい剤取締法違反罪に問われた2009年の酒井法子被告の歴代2位の記録を超えるのではないか、と注目されている。

 これまでの傍聴希望者の記録は、オウム真理教の教祖麻原彰晃(本名・松本智津夫)被告の初公判時の1万2292人。次いで酒井被告の初公判の6615人、麻原被告第2回公判の5856人、麻原被告判決公判の4658人、オウム真理教幹部中川智正被告初公判の4158人、田中角栄元首相判決公判の3904人の順。

 傍聴席の数に応じた当選倍率では、酒井がトップの330倍。著名・芸能人では清原和博被告初公判の3769人(倍率188倍)、ASKA被告初公判の2646人(同126倍)、押尾学被告初公判の2232人(同111倍)などが高い倍率だった。ちなみに、前出の麻原初公判は約256倍だった。

 逮捕以降、肉声を発していない沢尻被告の初公判は、これらの記録に迫ると予想される。東京地裁は日比谷公園で傍聴整理券を交付し、抽選をするとみられる。

 沢尻被告は昨年11月に警視庁に逮捕され、東京地検が12月6日に起訴。保証金500万円を納付して同日、保釈された。起訴状によると、11月16日に東京都目黒区の自宅マンションで、カプセルに入ったMDMAを含む粉末約0・19グラム、LSDを含む紙片約0・08グラムと液体約0・6グラムを所持したとしている。