巨人の原辰徳監督(62)が対外試合で振るわない若手野手陣に苦言を呈した。

 18日の中日との練習試合(那覇)は1―0で辛勝。0―0の引き分けだった前日17日の広島戦に続き投手陣は零封リレーを見せたが、問題は計18イニングでわずか1得点の攻撃陣だ。

 指揮官は「今日は1点取りましたけどね。(ベテラン・主力組の)S班がドキドキするようなね…やっぱり若い選手が活躍しないと」と寂しさを隠せなかった。

 この日はS班からの先発出場は陽岱鋼、吉川の2人だけ。坂本、丸、梶谷らはベンチ入りせず、若手中心のオーダーで臨んだ。しかし、思ったような結果が出ず、原監督は「たぶんS班はあぐらをかいて笑っているんじゃないかな。もう少し突き上げというかね、S班を脅かすようなプレーをもっと出してほしいな」と若手の奮起を促した。

 唯一の明るい材料は7回に飛び出した4年目・北村のソロ弾だ。前日の広島戦では9回二死一、三塁の一打サヨナラの場面で一度もバットを振ることなく3球三振。原監督は「技術以前の問題」と切り捨て、この日の試合前にマンツーマンで打撃指導を行った。〝一発回答〟の北村は「しっかりと体の右側でカベをつくって打つっていうのを教えていただいた」と笑みを浮かべた。

 この日は強風が吹き荒れ、最高気温13・7度と冷え込んだ。指揮官が待ち望むG打線の着火は果たしていつになるか。