ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は22日(日本時間23日)にポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している巨人の菅野智之投手(31)にメッツが興味を示していると伝えた。

 記事のタイトルは「メッツが、トモユキ・スガノを注視する球団に浮上」だ。今オフ、先発3番手候補の獲得を検討しているというメッツ参戦の根拠として、某球団の幹部の「控えめに言ったとしても、メッツは菅野智之を調査しています。メッツを見ておいた方がいいですね。彼らは他の誰よりもいいチャンスがあると思います」とのコメントを紹介した。

 この報道を受け、ニューヨークの放送局SNY(電子版)は22日に「他の球団と同様、メッツにもチャンスがある」と報じた。菅野のプロフィルや成績を紹介し、「抜群の制球力で先発投手2番手を天井としてローテーションの中ほどを任せられる」と評価した。

 メッツはエースのジェイコブ・デグロム投手(32)に続く存在としてマーカス・ストローマン投手(29)とクオリファイング・オファーで1年契約したが、コロナ禍の今季プレーしなかった影響が懸念されている。同電子版はレッズからFAのトレバー・バウアー投手(29)、ツインズからFAのジェーク・オドリッジ投手(30)とも接触していると伝えた。

 バウアーは平均年俸3000万ドル(約31億1000万円)が必要なFA市場の目玉。オドリッジは金額よりも長期契約を望んでいるとされ、「(ヤンキースからFAの)田中将大や菅野にも同じことが言える」とした。

 これまで菅野を巡ってレッドソックス、ヤンキース、パドレス、ジャイアンツ、レンジ
ャーズなどが獲得に前向きと伝えられている。資産家のスティーブ・コーエン氏がオーナーに就任したメッツの参戦で局面は大きく変わりそうだ。