鬼門の6連戦へグラ砲を投入だ――。新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日が7月にずれ込んだソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(34)が、18日のロッテ戦(ZOZO)で一軍昇格することになった。

 14日のウエスタン・リーグで実戦復帰し、3試合で10打数5安打をマーク。万全ぶりをアピールしていた。森ヘッドコーチは「映像で見る限り打撃状態もいい。しっかりと変化球に対応している」と太鼓判。グラシアルは球団を通じて「一軍に合流できたことをうれしく思ってます。少しでもチームの力になれるように与えていただく役割を全力で頑張ります」と腕をぶした。同リーグで8打数無安打のデスパイネは引き続きファームで調整を続ける。

 グラシアルの昨季打撃成績は打率3割1分9厘、28本塁打、68打点。規定打席には届かなかったが、長打率はリーグトップだった。複数ポジションを守れるのも強み。主砲・柳田に加えて打線にもう一つの軸ができる。森ヘッドも「(打線が)厚みを増してくるのは間違いない」と期待を込めた。

 ソフトバンクは昨季、ロッテに大苦戦。特にZOZOマリンでは2勝10敗とまさに鬼門だった。今回が変則的に行われていた同一カード6連戦のラスト。天敵に再び煮え湯を飲まされるわけにはいかない。頼もしい助っ人の加入した打線で首位固めを目指す。