また先発でガス欠3回降板…楽天・松井「リリーフ逆戻り」に現実味

2020年08月14日 05時15分

13日の西武戦も3回で降板した楽天・松井(左)

 やはり先発には向いていないのではないか…。今季から先発に転向した昨季セーブ王の楽天・松井裕樹(24)に対し、こんな溜息交じりの声がチーム周辺から漏れ始めている。

 今季4度目の先発となった13日の西武戦(メットライフドーム)では、初回から変化球の制球に苦しみボールが先行。直球を狙い打ちされる苦しい投球が続いた。球数も徐々に増え、気が付けば3回までに60球。チームは1点でリードしていたが、3回6安打3失点で降板を命じられた。

「カウントが苦しくなってストレートを狙われてしまいました。そういうところを修正しないとダメですね」。降板後にこうコメントを残した松井だが、現実は厳しい。

 リーグ屈指のクローザーはオフに先発転向を志願。球団側も「将来のエース候補」として理解を示し、先発起用を決断した。ところが、松井は開幕直後からスタミナ不足を露呈。2試合連続で5イニングに届かず、6月末には二軍での再調整を命じられた。しかし、満を持して臨んだ6日のソフトバンク戦でも精彩を欠き、5回8安打3失点で今季初黒星。そして13日のふがいない投球である。先発投手としての成長過程を踏んでいるとはいえ、これでは戦力として使いづらい。

 三木監督は「開幕直後より松井らしい強い球が増えている」と評価した上で「(試合での)球数を少なくしようとか、きれいに打ち取るとかよりマウンドで取り組んでいることがある。まずは自分の投球をしてほしい」と注文を付けて左腕を13日の先発マウンドに送り出した。しかし、自分らしい投球はおろか、制球難に球数増では指揮官もかばいきれなくなる。

 チームは熾烈な首位争いの真っただ中。試合後の三木監督は、次回も松井を先発で起用するのか問われ「それは前回も話しましたが、チームにとって、松井にとって何を進めていくのか。その辺をしっかり判断していきたい」と明言を避けた。このままだと、実績のある抑えに戻る「配置転換」も現実味を帯びてきそうだ。