コロナ特例に即応 原巨人2対1大型トレードも

2020年06月11日 16時30分

原監督が早くも動きだす

 新型コロナウイルスの影響に伴う今季の規定が一部変更され、新戦力獲得期限が7月末から9月末までに延長された。その中で戦力整備が加速すると目されるのが、リーグ連覇を狙う原辰徳監督(61)率いる巨人だ。昨オフは7年ぶりのFA補強ゼロに終わったことで、育成により重点を置いているが、今後の状況しだいでは2対1などの「大型トレード」の可能性もありそうだ。

 19日の開幕を予定するプロ野球では10日に日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の間で事務折衝が行われ「感染防止特例2020」について合意した。原監督は一軍登録人数が31人、ベンチ入りも26人に増えることについて「いろんな策、幅は広がると思いますね。31人を目いっぱい使った方がいいのか、あるいは1枠残す方法もあるでしょう」と早くも考えを巡らせた。

 また、約3か月遅れで開幕することを受け、この日はトレードや新外国人選手など新規に支配下登録できる期限も9月30日までと決定した。
 期限が明確になったことで、今後の原巨人の動きも慌ただしくなりそうだ。昨オフは7年ぶりにFA補強が不調に終わり、戦力構想は大きく練り直された。自前選手の底上げにより力を注ぎ、ここまで投手で沼田とディプラン、野手ではモタの計3選手が育成から支配下に昇格。同時に支配下選手は上限の70人に迫る68人となっている。

 今季の巨人が理想とした開幕時の登録人数は「64人」で、球団幹部は「外国人の緊急補強用と育成選手に希望を持たせるために、ある程度の枠を残しておかないといけない」との方針を示していた。ただ、開幕遅れも手伝って残りはすでに2枠。補強策としてはシーズン途中での助っ人の獲得や、さらなる育成選手の昇格もあるが、フロントが強調していたのは「トレード」で「1対1のトレードも考えられるけど、ウチから2を出して相手から1を獲るケースもあり得る」とキッパリ言い切っていた。

 昨オフは助っ人勢に大ナタが振るわれ、その陣容は一新したが、日本人選手に関しては最小限にとどまった。10月1日からの第1次戦力外通告では2選手だけで、CS終了翌日からの第2次では0人。その要因は「リーグ優勝したから」との見方もあった一方で、あまりの無風ぶりに「トレードの“タマ”として、あえて残したのでは?」との観測も広がっていた。

 過密日程による故障リスクが高まる上、コロナ感染による想定外の離脱も懸念される今季。有事の際に原巨人がどんな動きを見せるのか、目が離せなくなりそうだ。