阪神・梅野 契約更改はキャリアハイで「最低でも倍は当然」

2019年11月20日 16時30分

強気の姿勢を崩さない梅野

 阪神では45年ぶりに捕手部門で2年連続のゴールデン・グラブ賞を獲得した梅野隆太郎捕手(28)が契約更改に向けて闘志満々だ。今や虎の正妻として定着し、3年連続で100試合以上に出場。昨年の契約更改では悔しい思いをしたが、安打数や本塁打、打点などでもキャリアハイを更新した今年は「倍は当然で(1億円の)大台に乗っていかないと。自分にも自信があるからこそ言いたいんです」と鼻息も荒い。

 今季は4月に左足薬指骨折に見舞われながらも129試合に出場し、打率2割6分6厘、9本塁打、いずれもチーム2位の59打点、14盗塁をマークした。4月9日のDeNA戦(甲子園)で8番打者ではセ・リーグ初のサイクル安打を達成し、得点圏打率や犠打数もチームトップ。自慢の強肩も健在でリーグトップタイの27盗塁刺、65年ぶりにNPB記録を塗り替えた123補殺も話題を呼んだ。

 梅野は昨年の契約更改でシ烈な下交渉を繰り返したものの、結局は2400万円増の5000万円で渋々サイン。球団首脳からは「今年の順位が最下位だから」「もっと勝ちにこだわってくれ」と言われて悔しい思いをした。

 だからこそ、今年は例年にも増して奮起した。「そもそも、そう言われたことを見返したいという気持ちでやってきた。最下位という順位は個人的に悔しいが、捕手だけのせいじゃない。『あなたのせい』みたいに言われて悔しかったんです。でも今年は滑り込みだけどAクラスに入れた。あの時勝っていれば2位もあったというシーズンにもなった。守る側で言えば去年に続いて12球団一の防御率にもできた。捕手としてもやれることはやってきた」

 今季の最終盤では残り6試合を6連勝して逆転CS出場を決めた。「あの6連勝は全部(マスクを)かぶって4度の完封勝ちができた。むちゃくちゃ難しいこと。ウチはいくらいい(救援の)投手がいても、代えたからって抑えられるもんでもない。その中で4完封もできたのはすごいこと」。梅野は通常の査定だけではなく“CS切符査定”も球団に要求する考えだ。

 単なる「銭闘」ではない。今季まで3年にわたって選手会長を務めた梅野には「(他の選手も)頑張ったら上げてもらえるということにしたい。自分も阪神を背負って立とうとか、顔になりたいから」との思いもある。順調なら梅野は2年後に国内FA権を取得予定。そのあたりの事情も踏まえて球団がどんな答えを出すのか注目だ。=金額は推定=