東海テレビは20日、「ドラHOT+ 選手&OB&ファンが選ぶ名シーンベスト10!! 平成のドラゴンズ一挙公開SP」を放送。現役選手、OB、ファンの投票で選んだ平成の中日ドラゴンズ名シーンをベスト10形式で発表した。

 ゲスト出演したOBの山本昌氏(53)、山崎武司氏(50)、立浪和義氏(49)の3人が1位に予想したのは、1994年シーズン最終戦で巨人と優勝を争った10・8決戦だったが、こちらは5位。1位に輝いたのは2007年11月1日、日本ハムとの日本シリーズ第5戦で中日が勝利を収め、53年ぶりの日本一に輝いた「山井・岩瀬 完全リレーで日本一」だった。

 山井大介投手(40)が8回までパーフェクトピッチングだったにもかかわらず、落合博満監督(65)が9回から守護神・岩瀬仁紀投手(44)をマウンドに送った伝説の一戦。「完全試合か日本一か」。このときのオレ流采配には賛否両論が巻き起こった。

 立浪氏が「山井が“指にマメが”ということを早い回から言っていた。それがあって、7回ぐらいからピッチングコーチが動いていた」と証言すれば、山本昌氏も「山井が6回に(ベンチ裏に)着替えに来たときに指を見せてもらったんですが、べロッとめくれていたんです。“お前、これでよく投げられるな”と言ったら、(山井は)“いや~きついです”と言っていた」と舞台裏を明かす。

 ビデオ出演した岩瀬氏は「まさかパーフェクトで回ってくるとは思ってなかったですし、まさか代わるとも思ってなかったので、自分の中で想定外の状況でマウンドに上がった。今でも思い出すだけでゾッとします」としみじみと語った。

 投票で選ばれたベスト5は以下の通り。

1位=「山井・岩瀬 完全リレーで日本一」(2007年11月1日の日本ハム戦)
2位=「山崎バンザイ!逆転サヨナラ3ラン」(1999年9月26日の阪神戦)
3位=「鉄壁!アライバコンビ」(荒木雅博内野手と井端弘和内野手のコンビプレー)
4位=「岩瀬 前人未到1000試合登板」(2018年9月28日の阪神戦)
5位=「国民的行事 運命の10・8決戦」(1994年10月8日の巨人戦)