米大リーグ機構公式サイトは11日(日本時間12日)までに「この冬にエンゼルスが直面する重要な5つの問題」と題した特集を掲載。その一つに「大谷翔平が契約延長に合意するだろうか?」を挙げ、その可能性について論じた。

 大谷は今年2月に調停を回避して総額850万ドル(約9億7000万円)で2年契約。今季は投手で9勝2敗、防御率3・18、打者で46本塁打、100打点をマーク、球団にとっては大成功だ。来季終了後に年俸調停の権利を有し、2023年オフにFAになる。

 同サイトは「信じられない二刀流の大活躍で大谷は21年のア・リーグMVPを期待され、あと2年間はチームの支配下にある」と指摘。「チームはトラウトと契約が切れる2年前の19年に延長を締結したように、大谷とも今オフに延長契約を試みるだろう」との考えを示した。

 エンゼルスは19年3月にトラウトと当時の北米プロスポーツ史上最高額の12年総額4億2650万ドル(約484億円)で契約を延長。米スポーツ専門局ESPNは大谷の年俸は少なく見積もっても5年2億5000万ドル(約284億円)と予測している。

 大谷は9月26日(同27日)の本拠地での今季最終戦後の会見で「勝ちたい気持ちが強い」と発言。契約延長に関する交渉について「現時点ではないですね」と明かした。地元紙ロサンゼルス・タイムズが「エンゼルスは警告された」と報じ、騒ぎになった。

 3日(同4日)のシーズン最終戦後、球団から契約延長の話が来たら応じるかと問われると「そうですね。もちろんこの4年間、一番近くで支えてもらった球団ではあるので、もちろんオープンな気持ちで話すと思います」と前向きだった。

 同サイトは「大谷は決定をオフの終盤まで伸ばすように思われる。合意に至るまでの時間はまだたっぷりある。彼がどんな決定をするか興味深い」と結んだ。

 その他のポイントは「エース級の先発投手獲得」「守護神イグレシアス、先発右腕カッブとの再契約」「遊撃手の改善」「補強にいくら出すか」だった。エンゼルスの補強の本気度が試される。