ヤンキースがア・リーグ地区シリーズでレイズに2勝3敗と敗退して今季を終えたことを受け、ニューヨークの地元メディアは田中将大投手(31)をはじめフリーエージェント(FA)となる選手らに関して今後の動向を推測する記事を続々と掲載している。

 CBSスポーツ・ニューヨーク(電子版)は10日(日本時間11日)、「ヤンキースはプレーオフ早期敗退後に4つの問題に直面」と題したコラムで、その一つとして来季の投手陣を憶測。田中について「長年ローテーションを守ってきた田中はFAになる。ヤンキースを愛していると公言している田中だが、残留するには年俸を大幅ディスカウントしなければ可能性は低いだろう」との見解を示した。

 また、ニューズデー紙(電子版)は「田中、パクストン、ハップがFAとなるが、戻ってくる可能性があるのは田中だけのように思える。しかしコロナ禍による不安定な経済下で、それも確実とはいえない」と見る。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)も「コールのあとに続く先発投手は、チームと再会する田中かもしれなし、高額でない他のFA投手かもしれない」とヤンキース首脳の動きをまだ見通せないようだ。

 一方、NJドットコムは「田中は戻ってくる。彼はもはや馬車馬ではないが、ローテの中ほどを担う投手としては十分だ。ヤンキースのオファーなら地元ディスカウントを了承するだろう」と残留を期待。ただ、「エンゼルスのような球団が払い過ぎと思える金額を提示すればわからない。大谷の良き助言者にもなれるだろう」と心配もしていた。

 田中は敗退後のオンライン会見で、「FAになるのは初めてのことなので、どうなるかまったく予想はつかないですけど、常々自分でプレーしてる時と同じですかね。その時その時しかと考えて悔いのない選択をしたいと思います」と今後について語った。田中にとって今オフは野球人生で一つの大きな節目となる。