エンゼルス・大谷8年ぶり丸刈り決行へ 小児がんチャリティーに100ドル寄付で支援の証明

2020年03月07日 16時30分

【アリゾナ州テンピ発】今季2年ぶりの二刀流復活が期待されているエンゼルス・大谷翔平投手(25)が、米国初の丸刈り姿を披露するかもしれない。実現すれば、花巻東高校時代以来8年ぶりとなる。オープン戦では結果の出ない日もあるが、ここまで手術した右ヒジ、左ヒザなどの不安もなく、体調面では順調にきているはずだが…。何が起きているというのか。

 エンゼルスはジョー・マドン監督の主宰するチャリティー団体「リスペクト90」と協力して、小児がん患者やその家族への支援金を集めるためのイベント「ボールディング・オール・エンゼルス(エンゼルスたちを丸刈りにする)」を行う。

 2月27日(日本時間同28日)に発表されたこのイベントはマドン監督がレイズ時代に始めたもので、今年で9度目の開催。100ドル(約1万800円)を寄付すると、子供たちを支援した証明として頭髪を刈ってもらうというウイットに富んだ内容だ。

 毎年マドン監督を筆頭に数人の選手が参加して丸刈りになり、小児がんへの支援、認知度を高める協力をしている。9日(同10日)の本拠地でのインディアンスとのオープン戦前に球場の一角で行われる予定だ。

 カブス時代には通算218本塁打、ゴールドグラブ賞3度の内野手・リゾや昨季38本塁打の外野手・シュワバーらが参加し、2時間足らずで10万ドル(約1080万円)以上集めたこともある。ちなみにこの時はマイナー2選手が丸刈りにするならと、カブスナインが次々に払ったそうだ。

 エンゼルスでは初開催となるため、マドン監督は一人でも多くの選手らに参加してほしいと声をかけているが「うちの選手、割と髪の毛がないやつらが多いから難しいんだよね」と、難航している。

 その危機を補って余りあるのが大谷だ。大谷の丸刈りは米メディア、ファンに強烈なインパクトを与えるだろう。

 マドン監督は「今ショーヘイを説得中なんだ。先日、直接アプローチしたんだよ。彼、とてもシャイだね。彼が参加することでどれだけ小児がんに注目してもらえるか、参加したら今以上の人気が出るのも間違いないでしょう?」と期待を込めるとこう続けた。

「子供を持つ親だけではなく、こういう行事に子供や家族をまだ持たない若い選手が参加するのを見たい。社会に対する認識力の高さの表れだからね。ほとんどの25歳にはできないことだけど、彼ならもしかしたらやるかもしれないって印象を受けたよ。答えは『ノー』ではなかった」

 同イベントの参加シートには現在、若きユーティリティープレーヤーのダビッド・フレッチャー内野手と、マイナーの選手、ビリー・エプラーGMや職員らの名前がある。

 フレッチャーに聞くと「自分で参加するって決めたんだけど、少し緊張している。頭は丸刈りにしないで、一部刈り上げるとかでもいいらしいから、そうするかもしれない」とはにかみながら答えた。過去の例ではファンらが選手の頭をバリカンで刈り、最後はプロの美容師らが仕上げている。

 大谷は子供たちのために参加するのか。抵抗はあるかもしれないが、一部刈り上げでも可なら…。当日は大注目だ。

【母校・花巻東は18年夏以降「脱丸刈り」】一方、大谷の母校、花巻東(岩手)は2018年夏の甲子園で1回戦負けしたことを機に「脱丸刈り」へシフトしている。佐々木監督は「時代の流れ」と説明しており、現在の部員は自由な髪形が許されている。昨夏は岩手大会の決勝で大船渡を破って甲子園出場。「令和の怪物」こと佐々木朗希(現ロッテ)が登板しなかったことが大きな話題を呼んだが、佐々木監督は「勝てて良かった。これで負けると『髪伸ばしたからだ』と言われるから」と話していた。