“絶対女王”が完全復活のノロシを上げた。立ち技系格闘技「シュートボクシング(SB)」の女子の祭典「Girls S―cup」(6日、東京ドームシティホール)で再起戦に臨んだRENA(27)は、エレイン“パンテラ”リアル(29=ブラジル)をMMA(総合格闘技)ルールで撃破。いよいよRIZIN女子スーパーアトム級トーナメント覇者・浅倉カンナ(20)へのリベンジに向け、準備は整った。

 メインのリングにRENAが登場すると、会場はどよめきに包まれた。イメージカラーの赤ではなく、全身黒のコスチュームに身を包んでいたからだ。まさに予告通りの転身を遂げた“黒い女王”は、SBのリングでは自身初となるMMAルールでの試合に半年分の思いをぶつけた。

 相手の三角絞めやアキレス腱固めに捕獲されるピンチもあったが、これをことごとく脱出。2Rに入ると得意の打撃で尻もちをつかせ、パンチや三日月蹴りで効果的にダメージを与えた。内容では圧倒し、文句なしの3―0判定勝利をもぎ取った。

「復帰戦はスカッと勝ちたかったですけど、初めて判定で勝ちました。危ない部分を切り抜けるのを覚えてきたので、それを出せてよかった。29日はもっと黒い部分を出していきたい」

 昨年大みそかのRIZINで浅倉に敗れ、実に6年ぶりの黒星を喫した。復活をかけた一戦で結果を残せたことで「RIZIN.11」(29日、さいたまスーパーアリーナ)での浅倉との再戦に向けて大きな手応えをつかみ取った。

 リングサイドで試合を見守ったRIZINの榊原信行実行委員長(54)も「危ない部分もあったが、思いのほか逃げ切れていた。29日に向けてがぜん、盛り上がってきましたね。真夏の女子最強決定戦に向けて」と絶対女王の復活を歓迎した。

 格闘家人生がかかる夏の2連戦に向け、趣味のサーフィンを封印した。知人からプレゼントされたばかりの新しいサーフボードも自室で眺めるだけにとどめた。「練習の合間に30分だけ(千葉県の)勝浦に海を見に行ってサーフィンへの思いと闘志を高めました。この2連戦が終わったら存分に楽しむつもりです。南の島への旅行も予約してるんですよ。それまでは我慢です」。本気になった女王にいよいよ、復権の日が迫ってきた。