大相撲の大関朝乃山(27=高砂)の先代師匠にあたる錦島親方(65=元大関朝潮)が日本相撲協会を退職する意向であることが明らかになった。引責のためとみられる。

 朝乃山は相撲協会が新型コロナウイルス対策のガイドラインで定める外出禁止期間中にキャバクラ通いをしていたことが発覚。5月の夏場所は謹慎のため途中休場した。11日の臨時理事会では出場停止などの厳罰を受ける見通しで、大関からの陥落が決定的な状況となっている。

 関係者によると、先代師匠の錦島親方にもガイドラインに違反する行為があったという。臨時理事会では、現師匠の高砂親方(39=元関脇朝赤龍)も弟子の監督責任により処分される見込み。角界屈指の名門として知られる高砂部屋で先代師匠、現師匠、部屋頭の3代が責任を問われる異例の事態となった。