前橋競輪開設71周年記念(三山王冠争奪戦)は21日に二次予選を行い、10Rは佐々木悠葵(25=群馬)が中団奪取からのまくりで強敵をねじ伏せた。

 地元期待の大型大砲が初めての地元記念できっちり準決勝進出を決めた。しかし本人の表情は沈みっぱなし。そこには深い訳があった。

「実は参加前にサドルが壊れてしまったんです。競輪学校から使っていたやつで…。(新しいサドルは)サイズも違うし、何時間も自転車をいじって調整してるんですけど、なかなかしっくりこない。ちょっとヤバイです…」

 そんな状況でも難なく二次予選をクリアしたことで、逆に佐々木の強さが際立った。22日の準決勝10Rでは再び木暮安由(36=群馬)を背にする。木暮は佐々木に対して「2日目の内容は反省ですね(苦笑)。あれじゃ3番手を固めてくれた小沼(良・49=埼玉)さんに申し訳ない。出切ってしまえば強いんだし、今度は芦沢(大輔・39=茨城)さんが3番手にいるので、迷惑かけないように走ってほしい」と注文をつけた。

 不安は残るが、佐々木がポテンシャルの高さと援軍の厚みを生かし、決勝へとコマを進める。