いわき平競輪ナイターFⅠ「東京スポーツ杯」が31日、開幕した。S級予選6Rでは28日の令和8年熊本地震で被災した松岡辰泰(29=熊本)と松岡貴久(42=熊本)の松岡コンビが人気に応えてワンツーを決めた。
2人の自宅はともに熊本市内。甚大な被害のあった地域からは離れているとはいえ、それでも震度は5強。辰泰の自宅はガスが止まり、貴久も予定していた飛行機の欠航で、便の変更を強いられた。「10年前は2回目に大きな地震が来たので…」(貴久)と、2人の不安が消えることはない。
辰泰は外並走を耐えながらまくり切る〝らしさ〟全開の走りで勝利した。「河合(佑弥)さんをフタして走れたのは良かった。僕はああいう走りの方が得意なので」。崩していた調子も底は脱した様子で「徐々に上がってきています」と手応えをにじませた。
2着の貴久は「残さないと、と思っているうちに踏み直された」と苦笑しつつも「どんな形でも(最終)4角は先頭で回って来るという話をしていて、その通りの走りをやってくれた。あれでいい」と、泥臭い走りで勝ち切った辰泰を評価した。
「こんな時に家を空けるのも…、というのはあるけど、走る以上はしっかりやらないと」と貴久。今はこれ以上の被害が出ないことを祈りつつ、目の前の仕事に集中するのみ。遠く離れた地での2人の頑張りは、必ず熊本にも届く。












