我々、日本人に最も身近な怪物といえば「龍」ではないだろうか。

 これは筆者が過去に撮影した龍雲の写真だが、雲の形や気象現象に龍をなぞらえ「龍神」として崇拝してきた。あくまでこれは民族学的な解釈であり、観念的なものであって、生物学的な話ではない。

 では、生物学に立脚したUMAとしての龍は存在するのだろうか。近代においても「龍を見た」と証言する人が大勢いる。

 2012年春、中国版ツイッターである微博(ウェイボー)にそれらしき写真がアップされた。撮影者によれば、場所は雲南省中部に位置する玉渓市で、日中の空に奇妙な物体が浮かんでいたのを目撃したのだという。

 よく見ると、その物体は全体が黒く細長く、また手足があるようにも見えたという。その物体は体をくねらせながら約40秒間その場に停滞していたが、やがて大きく身をよじると雲の間に姿を消したという。

 この年、雲南省を中心に干ばつに襲われていた地域が多かったため、ネットでは「恵みの雨をもたらす龍神だ」と話題になった。

 なお、この龍神?の写真は3枚しかなく、CG等で作成されたフェイクを疑う声も少なからず出てきている。

 このケースは物理現象として目撃されているが、飛行生物としての龍は存在するのだろうか。

 また、日本でも龍を目撃したと言っている人物が存在する。

 まったく農薬や化学肥料を使っていない「奇跡のリンゴ」を開発したことで知られる木村秋則氏は、いくつか不思議な体験をしている。

 自転車で学校まで通学していた学生時代のある日の夕方、あまり早く帰ると農作業の手伝いをやらされるので、なるべくゆっくり自転車をこいでいた。すると、前方を歩いているおじさんが足を上げたまま動かなくなった。

(ええっ、時間が止まったのか)

 木村さんがびっくりして見ていると、突然、巨大なワニのような生物が現れた。

(ワッ、ワニ?…)

 しかし、よく見てみると、ヒゲがありその生物が龍であることに気付いたという。龍はパクパクと口を動かして、何かしゃべりかけているように見えた。そのうち、龍は畑の脇に生えている2本の木に登ってしまった。細い方の木に龍は登っているが、木は揺れもしない。龍神は天に向かって、すーっと上昇していった。アニメなどで描かれているようなクネクネとした飛び方ではなく、一直線に天まで昇っていったという。

 この目撃談を検証してみると、とてもでないが、同じ次元の生物とは思えない。いや、同じ時間軸の生物とも思えない。もし、可能性があるとしたら、異次元の生物という可能性が残されているのかもしれない。そうなると、次元のゆがみや時間が止まった瞬間に龍が姿を現すというのも納得がいく。

 この次元の生物以外も未確認生物の範ちゅうに入れるとすれば、その可能性は今まで幻獣とされてきた生物にも及ぶこととなる。必ずしも、未確認生物は同じ次元、時間軸に存在するとは限らないのだ。