俳優の桐谷健太が11日放送の「メシドラ~兼近&真之介のグルメドライブ~」(日本テレビ系)に出演し、デビュー秘話を語った。

 大学在学時にモデル事務所所属していた桐谷だが、目立った仕事もなく芝居のレッスンだけは続けていた。ある日、レッスンの先生から「お前に会いたいと言っている事務所の社長がいる。今すぐ二子玉川の高島屋に行ってくれ」と言われた。

 会食の場で事務所の女性社長から「事務所に入れたい。あなたどういう気持ち?」と問われると桐谷は「今の僕は誰がやっても売れません。だからお断りします」と断った。すると女性社長から「あなた生意気ね。面白いわね。じゃあ頑張ってね」と言われ、その日の会食は終わった。

 翌日、レッスンの先生に「丁重にお断りしました」と告げると「おい!お前に5年10年あるチャンスじゃねぇぞ!」と怒鳴られ、再び会食の席をもうけてもらうことになった。レッスンの先生が謝罪してくれたが女性社長から「でも本人が決めたことだから」と突っぱねられた。

 桐谷は「こうやってチャンスを逃していくんやみたいな。自分をあざけ笑うような気分になってる時に社長が『で今日のあなたはどうなの?』って聞いてきた。俺ほんま無意識やねん。バーン立って店中に響き渡る声で『昨日の俺はどうかしてました。芝居を1回見て決めて下さい。お願いします』って頭を下げて。そしたら、社長がまた『あなた面白いわね』って(言った)」と振り返った。

 後日、レッスン場の発表会があり、芝居をやり切った桐谷が来場していた女性社長の方を見ると女性社長はサムズアップし、事務所に所属することになった。「なんで俺を入れたいってなったかと言うと、事務所の子(桐谷と同じ年齢の俳優)が粗相をした。でも、その子にドラマが決まってた。それを他の事務所の誰かに渡すのも惜しい」ということで桐谷に白羽の矢が立ったという。

 テレビ朝日系ドラマ「九龍で会いましょう」(2002年)が俳優デビューとなり、現在の活躍につながった。