EXILEのATSUSHIのものまね芸人が歌手の故橋幸夫さん(享年82)の通夜に参列した騒動が拡大している。これが原因で、芸能界では一部ものまね芸人の売名行為や炎上商法を警戒する声が飛び出しているという。
物議を醸したのは、ATSUSHIのものまね芸人であるRYOが9日、都内で営まれた橋さんの通夜に参列したことだった。RYOは金髪にサングラスで本家にそっくり。報道陣に対し、橋さんとは「あいさつ程度で親交はない」とカミングアウトし、X(旧ツイッター)には通夜会場を訪れた写真、動画を投稿して炎上した。本人は11日、Xで謝罪した。
ATSUSHIは10日にEXILEの動画プラットフォームの有料会員向けライブ配信で「正直ナメてるなと思いました」など言及し、不快感を示したと12日、女性自身で報じられた。
RYOはこれを引き合いに同日、XでATSUSHIに対して「大変申し訳ございませんでした」と謝罪。だが、翌13日にはXで〝ナメてる発言〟について「そんな言葉を公の場で言うのはやめて下さい」「事実関係も分からないまま配信するのは間違ってませんか?」などと反論した。
ものまね芸人はタレントの人気に便乗して活動しているため、本家に反旗を翻すのは芸能界でタブー。過去にはものまね芸人が誇張したものまねを披露し、本家が疑問視したと報じられたことはあったが、ものまね芸人が親交のない故人の通夜に現れ、その様子をSNSで展開するのは前代未聞だ。
大手芸能事務所マネジャーは「ほんの一部のものまね芸人の言動で業界全体のモラルに疑問符が付きかねない。タレントとものまね芸人の両者はこれまでテレビ番組で共演したり、プライベートで交流したりしたけど、タレントの好意でお墨付きを与えても売名として悪用される危険性が顕在化しました。我々の事務所では、ものまね芸人との共演や交流は『より慎重になった方がいい』と話しています」と明かした。
一方で、ものまね芸人側もその活動に影響が出かねない。
ものまね芸人が所属する事務所幹部は「ものまね芸人はアルバイトをして生活費を得ている者が少なくなく、実情は一般人に近いともいえます。彼らは本家に会ったり、認めてもらったりすることを夢見ているけど、今回の騒動を機に本家側からより警戒されてしまうと心配です」と声を落とした。
今回の騒動は周囲にも飛び火した。
歌手の小林幸子のものまねなどをしているものまね芸人のりょうのインスタグラムは16日、「スタッフ」名義で声明を発表。「今回の(例の)報道の件で誤解を招き、メールやDMを頂いております。同じ名前ということでご心配をおかけしていますが、こちらは平仮名『りょう』であり、報道に出ている方とは全くの別人です」と呼び掛けた。
ものまね芸人は本家を怒らせないようにしつつ、そのパフォーマンスで笑わせてきたが、今回の騒動は笑えない事態になっている。












