米国で来月封切られるクリストファー・ノーラン監督のファンタジー大作「オデュッセイア」で、ケニア出身のオスカー女優ルピタ・ニョンゴ(43)がギリシャ神話に登場する〝世界で最も美しい女性〟を演じていることにイーロン・マスク氏が反発し、ハリウッドの「偽善だ」と非難した。

 同作のキャスティングについて、米保守派の著名政治評論家マット・ウォルシュ氏は13日、「地球上でルピタ・ニョンゴを〝世界で最も美しい女性〟だと思っている人は一人もいない」などと辛らつなコメントを投稿した。それをマスク氏が共有し、「その通り」とし、その後もノーラン監督のキャスティングについて執拗にXに連投した。

 ノーラン監督は今週、米誌「タイム」とのロングインタビューで、古代ギリシャの詩人ホメーロスによる叙事詩(オデュッセイア)を原作とした今回の作品について語り、ニョンゴがトロイのヘレン役を演じていることについて触れた。

 この記事にウォルシュ氏が反応し、ノーラン監督については、「技術的には才能があるが、臆病者だ」と批判した。

ルピタ・ニョンゴ(ロイター)
ルピタ・ニョンゴ(ロイター)

 これにマスク氏が同調。ノーラン監督が、本来は古代ギリシャ人の登場人物の人種をアフリカ系のニャンゴに変更していることから、「賞狙い」だと主張。アカデミー賞作品賞受賞の選考基準とされる非白人俳優の起用など、「多様性と包摂性」に関するあるXユーザーのツイートを共有しながら「これがノーラン監督のやったこと。臆病者だ」と投稿した。