ホワイトソックスは29日(日本時間30日)、敵地ヒューストンで行われたアストロズとのワイルドカードシリーズ第1戦に6―3で勝利し、地区シリーズ進出に王手をかけた。

「4番・一塁」で先発出場した村上宗隆内野手(26)は、初回から先制の犠飛でチームを勢いづけて3打数1安打1打点。6回一死無走者の守備では一、二塁間への打球を倒れ込みながら捕球すると、体を反転させながらベースカバーに入ったサンドリンにトスしてアウトにするなど、メジャー初のポストシーズン(PS)でも冷静なプレーが随所に光った。

 3年連続でシーズン100敗以上を喫したチームは、村上が救世主となってPSに進出。そして試合前にはチームを激励するかのように、シカゴ出身で筋金入りのホワイトソックスファンとされてきたローマ教皇(レオ14世)から一通の手紙が届けられたと全米のメディアが大騒ぎになった。

 手紙そのものは球団が8月11日(同12日)に開催したレオ14世をたたえるイベントへの感謝。球団オーナーであるジェリー・レインズドーフ氏宛てに送られ「心遣いに深く感謝致します」に始まり「ホワイトソックスが今後も人々の間に友情と連帯の絆を育み続け、平和のうちにともに生き、ともに働くことの可能性を希望に満ちた証しとして示してくれることを願っています。こうした思いを込め、皆さまと皆さまが愛する方々に全能の御方から豊かな祝福が注ぎますように心からの祈りをささげます」などとつづられていた。

 ただ「2026年9月9日 バチカンにて」と記されていたことから、大一番が始まるタイミングに合わせて送られた可能性もある。この出来事は「USA TODAY」や「AP通信」「CBSニュース」「MLB公式サイト」など新聞やテレビといった媒体のジャンルを問わず、相次いで報じられた。老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」では「アストロズに悪いニュース」「教皇レオ14世がホワイトソックスに祝福を与えた」「ローマ教皇はバチカンの公式便箋を用いて祝意を伝えた」「対戦相手は今や地球上で最も神聖な人物の一人から直接祝福を受けた」と伝えた。

 ホワイトソックスがPS進出を決めた後、報道陣から感想を求められたローマ教皇は「ノーコメント」と話していたが、応援したい気持ちまでは隠せなかったのかもしれない。