日本の〝貴公子〟が猛アピールだ。欧州リーグ(EL)1次リーグ初戦(16日=日本時間17日)、名門リヨン(フランス)に移籍した日本代表MF中村敬斗(25)は敵地のアンデルレヒト(ベルギー)戦で加入後初スタメン出場を果たし、ELデビューすると決勝弾となる初ゴールをマーク。2―1の勝利に大きく貢献した。
中村の欧州大会の出場はLASK(オーストリア)時代に欧州カンファレンスリーグ(ECL)に出場して以来5年ぶり。この日は左ウイングで初のスタメン出場を果たした。リヨンが1―0とリードして迎えた前半分に左サイドでボールを受けると、細かいタッチのドリブルを仕掛けてペナルティーエリア内へ侵入し、右足を振り抜いた。ボールは相手DFに当たりながらも、ゴールに吸い込まれ、貴重な追加点は移籍初得点で決勝弾となった。
北中米W杯でも活躍した中村は夏の移籍市場で多くのクラブから興味を示される中、名門リヨンに加入した。同僚DFクリントン・マタは「Sランス時代から彼のことは知っていたし、対戦したこともある。非常に頭の良い選手で、身体能力も高く、1対1に強いからチームに来てくれてうれしいよ」と日本人ウインガーを歓迎していたが、わずか2週間で適応力の高さを示し、その実力を証明した。
試合を中継した「WOWOW」で解説を務めた元日本代表DF坪井慶介氏は「早速、中村敬斗らしさを出したんじゃないですか」とし「間合いが近くても抜いていけるのが中村。顔が上がっているのでパスの選択肢を持ちながらなんでしょう。DFとしては非常に守りにくい技術、ドリブルと思います」とし「すごく良いデビューになった。得点も取りましたが、チャンスをつくる、味方を使う、味方と立ち位置をかえるところがものすごくスムーズだった」と分析し、高く評価した。
加入2戦目にして大活躍を見せた中村について、フランスメディア「CANAL+」は「リヨンの新加入選手、中村敬斗はアンデルレヒト戦で強い印象を残した。すでに決定的な戦力となっている移籍だ。移籍市場が閉まった後に加入した中村はすぐチームになじんだ。彼にとって幸運なゴールであり、試合序盤の素晴らしいパフォーマンスを裏付けるものとなった」と絶賛した。
同メディア「SPORTSDUNIA」は選手採点で中村のプレーに8・9点を付けて「EL開幕戦でロットパーク(相手本拠地)を静まり返らせる」とし、同メディア「maxifoot」は日本人FWを7点と採点し「ボールさばきはダイナミックで同僚との連携もすでにスムーズ。技術力の高さを存分に発揮した」と指摘した。
中村はリヨン加入後2戦目にして自らの価値を高めることに成功。新天地で今後のさらなる躍進が期待できそうだ。












