米アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園で8月29日、大規模な洪水が発生し、少なくとも2人が死亡し、1人が行方不明となっている。現時点で日本人が巻き込まれたとの情報はない。

 グランドキャニオンは全長約450キロに及ぶ広大な峡谷で、昨年1年間で440万人以上が訪れる人気の観光地だ。

 同公園は公式Xで「洪水の後、捜索と回収作業が続いています。2体の遺体が回収されました。予備的な評価では、土曜日の洪水でトランスキャニオン水道管の約40%が損傷または破壊されたとみられます」と報告。また「捜索と回収作業が続く間、訪問者の皆さんは閉鎖区域に立ち入らないようお願いします」と呼びかけた。

 地元メディアは昨年7月に発生した森林火災「ドラゴン・ブラボー火災」が今回の洪水に影響していると報じている。

 ドラゴンブラボー火災は約6万ヘクタールを焼失する大規模森林火災となった。その火災跡が洪水や土石流の危険性を高めたとみられている。

 どういうことか。雨を吸収し土壌を固定する樹木や植物が焼失したことで、地形が豪雨を抑えきれなくなった。そのため流出水や土砂崩れの勢いを加速させた可能性があるという。