日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦技術委員長(68)が22日、北中米W杯でベスト32止まりだった日本代表への危機感をあらわにし、力不足にも言及した。

 この日、都内で行われた技術委員会後の取材対応で、森保ジャパンのW杯メンバーに触れ「危機感がある」と切り出し「森保(一)監督が育ててきた東京五輪世代に対して、パリ五輪世代の選手は鈴木彩艶選手(パルマ)や鈴木唯人選手(フライブルク)がいるが、パリ五輪に出た選手は入っていない。若手の育成ということに関して、下からどんどん突き上げるように育てていく必要がある」と厳しい表情で語った。

 MF堂安律(Eフランクフルト)やMF久保建英(レアル・ソシエダード)ら東京五輪世代は、森保ジャパンの主力を形成している一方、下の世代は物足りない状況が続く。実際、久保はW杯敗退後に「現状だと4年後(のW杯)に下の世代が何人も入ってくるかと言われたら、この(北中米W杯)メンバーが急激に衰えない限り、同じメンバーじゃないですかね。すごくレベルが高いし、それに割って入れる選手がいるとは思えない」と厳しい言葉を残していた。

 また、ブラジルとの決勝トーナメント1回戦を踏まえ、山本委員長は「ブラジルのサポーターが9割になってしまった。それは我々に力がないから」と悔しさをにじませた。ブラジルサポーターは、自国の1次リーグ1位突破を確信してチケットを抑えていただけに「絶対に決勝トーナメントに来るから、1位でここに勝ち上がって、このスタジアムのチケットを買っておくというふうに信頼してもらえるような日本代表をつくっていくことだと思う」と力を込めた。

 さらにブラジル戦に関連して試合前日の公式練習は、望んでいた午前中を相手に取られていたことにも言及。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングが優先されるためで「悔しいがランキングが上の方が強い。そういう意味で第1ポットに入れるようにやっていく必要がある」。ピッチ上で100%の力を発揮するために、さまざまな条件を整えていく必要がありそうだ。