知性で強打者対決の前哨戦に勝った!?

 ボクシング3大世界戦(20日、両国国技館)の会見が18日、都内で開かれ、WBA世界バンタム級王座決定戦で同級2位・比嘉大吾(30=志成)と対戦する同級1位・増田陸(28=帝拳)が父に言われたという「紫電一閃」の言葉を胸に王座奪取へ闘志を燃やした。

 一撃必殺の威力を秘める左ストレートを武器に、デビュー15連続KO勝利の日本記録を持つ比嘉と拳を交える増田は「絶好調です」と自信の表情。世界初挑戦での戴冠に「この一発で取りたい。このベルトにふさわしいボクシングを当日、表したい」と好勝負を誓った。

 スタッフが着用するTシャツには「紫電一閃」の文字が記されている。その意味を増田は「研ぎ澄まされた刀が振り下ろされた時に一瞬光るひらめきというか、そういったものを表している。パンチ力があって、一発で試合がひっくり返るようなイメージ。父親が言っていたんですけど」と説明した。

 対する比嘉陣営の野木丈司トレーナーは、増田の所属ジムの浜田剛史代表が現役時代に1ラウンドKOの圧勝でWBC世界スーパーライト級王座を奪取した試合を挙げて「そのまま重ねたい」と、開始直後から猛攻を仕掛けることを予告。これに増田は「そういうふうに仕掛けてこられた時の練習もしっかりやってこれたので、まあ、カウンターに気を付けて来てほしい」と切り返す余裕を見せた。

 そして、比嘉は「紫電一閃」に対する言葉を問われると、「あんな……」と、ひと月に本を10冊読むという増田の知性に絶句。野木トレーナーに「七転八起」を提案されると、「転びが多すぎますね。ちょっと勉強してから、みんなの前で発表します」と苦笑した。

 増田の左がリング上で光を放つか。