取手競輪GⅢ「開設76周年記念 水戸黄門賞」最終日の30日、9RでA級チャレンジファイナルが行われる。出場9選手の中でも注目を集めるのが杉浦颯太(20=北海道)で「このチャンスを生かしたい」と意気込む。

 師匠は還暦を過ぎた今も現役で活躍し続ける父の康一(58期)で〝期待のサラブレッド〟として輪界入り。しかし、本デビューは今年2月と大幅に遅れ、特昇にリーチをかけた今月7日最終日の大宮決勝では落車(落再入7着)で涙をのんだ。

 左鎖骨骨折で15日に手術し、今も患部にはワイヤーが入ったままで「怖さはある」という。ただ、ここへ向けた準備に抜かりはなかった。

 手術の翌日に退院し、ワットバイクで練習を再開。直前には冬季移動でも世話になっている宇都宮に乗り込み、福田稔希と街道練習で汗を流した。幸いにも「日に日に痛みはなくなっている」と状態も上がってきた。

 大一番には北日本3車で臨む。高校時代から親しくしてきた池田充槻には事前に「自分が番手でいい?」と連絡を入れ、年上の畑崎大輝も3番手を固めてくれることになった。

 それもこれも「このままだと来期もチャレンジで、後輩(129期生)と走らなければいけなくなる」との危機感があったからだ。

 ここまで「今期中の特昇」を目標に掲げて頑張ってきた。不慣れな番手戦ではあるが、文字通りのファイナルチャンスでA級2班への切符をつかみ取る。