ボートレース徳山のプレミアムGⅠ「第40回レディースチャンピオン」(優勝賞金1300万円)は11日、優勝戦が行われ、川野芽唯(40=福岡)がインから逃げて1着。コンマ05の渾身トップスタートから先マイ独走の圧勝劇で、2015年12月の福岡クイーンズクライマックス以来、10年8か月ぶり2回目のGⅠ制覇を決めた。

 涙の〝夏の女王〟初戴冠だ。唯一オール3連対で勝ち上がった川野。「ペラをギリギリまでやって、いい状態で行けた」と相棒34号機の仕上がりは万全。「いいスタートを行けたし、優勝もしたので、今日は100点です」と満面の笑みで振り返った。

福岡勢ら、ゆかりある選手たちに祝福された川野芽唯(中)
福岡勢ら、ゆかりある選手たちに祝福された川野芽唯(中)

 有言実行の〝カッコいい〟Vだ。「なかなか勝ち切れてない大会だけど、年々成績は上がっている。今年は勝ち切れるように頑張りたい」。前検日に意気込むと、好レースを連発。2023年8月の津大会では予選トップ通過も準優2着で悔しさが残る優出(2着)だったが、今節はその借りも返した。

「自力で得点トップで優出して、逃げるのが一番カッコいい勝ち方」。1回目のGⅠVとなった福岡クイーンズクライマックスは優勝戦でF艇が出ての「恵まれ」だっただけに、王道ルートを歩んでのVに喜びもひとしおだ。

「みんなメチャクチャ喜んでくれて、感動した」。ピット帰投後に仲間たちから迎えられ、涙がこぼれた。「女子選手でいる限り、取らなきゃいけない大会とずっと思っていた。取れてホッとしてます」と歴史あるタイトル獲得に安どの表情を見せた。

約11年ぶりのGⅠ優勝で、涙する川野芽唯
約11年ぶりのGⅠ優勝で、涙する川野芽唯

 今回のタイトル奪取には弟子の大山千広の存在も欠かせなかった。昨年、出産&育児からの復帰を目指す大山との練習中のことだった。

「あれっ、ボートがメチャクチャ好きかも、って気付いた。それからもっとうまくなりたい、もっといいターンをしたいと思うようになった。ボートが好きだという気持ちが、昨年から強くなって自分も成長している」

 ボートレースへの思いを素直に行動に移すことで、結果につながった。2019年の蒲郡大会では、大山がレディースチャンピオンのタイトルを獲得。「弟子に先に取られてたんで良かった」とニッコリだ。

 このVで女子賞金ランク2位に浮上。来年3月からつSGクラシックの出場権も獲得した。「クラシックの権利も取れたのが大きい。SGを走りたくてずっと頑張ってるので。そこに向けてしっかり勉強したい」。

 第40代〝夏の女王〟の気持ちは、すでに年末、SGに向かっている。