【女子ボートレーサー・インタビュー 西田和加(22=埼玉)前編】

 ――ボートレーサーを目指したきっかけは

 西田 高校時代はボート部でした。戸田ボートの隣の漕艇場で部活をしていて、その時からボートレーサーを見ていたんですよ。かっこいいなとは思っていたんですが、その時はなろうと考えてなかったんです。高校2年になって進路を考えた時に特にやりたいことなくてお母さんが「ボートレースやってみたら」って勧めてくれたんです。ボートレーサー養成所の試験は3回目で受かって入れました。

 ――試験のために取り組んだことは

 西田 ユーチューブの試験対策の動画を見て勉強したりしてました。両親も結構、協力してくれて一緒に公園に行って持久走のタイムを計ってくれたりとか、一緒にジムを契約して親はダイエット目的、自分はトレーニングみたいな感じで一緒に頑張ってくれました。

 ――部活経験は現在に生きているか

 西田 「これめっちゃ生きてるな」ということもないんですが、高校の頃から戸田と同じ水面に触れていたので無駄ではなかったと思います。それに厳しい部活だったので礼儀とか、つらい練習も多かったので忍耐力は付いたかなと思います。

 ――養成所時代を振り返って

 西田 最初は慣れないし、初めての経験や知らない人ばかりで3か月目くらいまではしんどさはありました。実家暮らしだったのでお母さんに会いたくてホームシックみたいなのもあったんですけど、それを乗り越えて、だんだんと生活に慣れてきたら同期ともすごく仲良くなれたし、絆ができて楽しくてしょうがないみたいな感じになっていきました。みんなといる時間がすごく楽しくて、同じメンバーだったらもう1回、半年くらいやり直したいと思うくらいです(笑い)。楽しいことばかりというわけではないけど、自分の中ではすごくいい思い出です。

 ――同期と交流は

 西田 すごく仲はいいです。休みの日にディズニーランドに行ったりもしますし、節間一緒になったら宿舎の部屋に遊びに行って話したりしてます。レースも見てくれていて「こうしたらいいんじゃないのか」とかアドバイスもくれます。

 ――デビューして約2年半が経過

 西田 デビューしたての頃は明るい未来しか見えないというか、こんなに苦しむとは思っていなかったですね。軽い気持ちで頑張ろうっていう感じでいたんですけど、この2年半、走って揉まれて現実を知って…みたいな感じです。車の雑誌に出たりして、それで知ってくれた方もいるんですが、変に名前だけ知られてしまって。「実力がないのに」というギャップで自分は何を目指してるのかなと…。周りの声を気にしちゃう時期があったんですけど、それを気にしても悪い方向にしかいかないので切り替えようと思うようになりました。今は5周くらい回って元気に前向きにというか、腐らず頑張りたいという気持ちです。