【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】

「酒種(お酒の種類のことですね)は悪酔いと関係ない」という研究報告もあるようですが、ボクは経験的にも“悪酔いする酒はある”と信じています。

 日本酒やワイン、ビールなどは「醸造酒」と呼ばれ、醸造の過程でできた性質の異なる“数種類の”アルコールを含んでいます。一方、焼酎やウイスキーのような「蒸留酒」は、醸造酒を沸騰させて特定のアルコールだけを気化し、その蒸気を液体に戻して純度を高めた酒です。

 醸造酒が含む数種のアルコールはそれぞれ沸騰する温度が違うため、蒸留酒にはそれらが混ざらないのです。

 体内に入ったアルコールは肝臓で解毒されますが、いくつかのアルコール種は、肝臓に取り込まれるスピードが他より遅いと考えられます。蒸留酒に強い人でも、醸造酒の複数のアルコールが分解できなければ、酔う時間、つまり二日酔いの時間が長引くと予想できます。

 ボクは蒸留酒なら割と飲めるのですが、日本酒は匂いをかぐだけで具合が悪くなります。醸造酒中のある特定のアルコール成分が、ボクの体には“不純物”だと認識されるのでしょうね。

☆よしだ・しん=内科・外科をともに扱う総合診療科医を経て、現在は精神科医。1972年1月10日生まれ。東京医科大学を卒業後、都立松沢病院で研修。その後は非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。