建設・測量業界の最先端技術と製品を一堂に集めた「第8回 国際建設・測量展(CSPI)」が17日、千葉・幕張メッセで開幕。遠隔操作で作業効率を高めるIT化が進んだ建機から、熱中症対策やクマ対策といった労働環境を守るための製品などが並び、注目を集めた。

 日本のメーカーに加え、海外からも100社以上が出展し、全体で605社の製品・技術・サービスが集結。建設業界は人口減少が予測される中、生産性向上のため〝進化〟を続けている。

 同展主催者の髙木隆宏氏は「コックピットで遠隔で操作するというのは大手メーカーをはじめ取り組んでいる。建機を現場に設置すれば、会社にいても遠隔で動かすことができるので、時間的なロスがなく、生産の向上につながります」。危険な場所や災害地域での作業も効率よく行えるという。

建機遠隔コックピット
建機遠隔コックピット

 測量の面でも「ドローンを使って空撮すれば、その現場がどんな角度になっているのか、どういう風に施工すればいいかが分かるし、いまでは建機で土を1回すくったら、その土が何キロなのかも分かるので、これくらいやればということで、瞬時に判断できる」と髙木氏。最先端の技術を持つ建設機械メーカーは「ITのメーカーと同等と言っても過言ではないほど〝進化〟している。昔は3Kと言われた業界ですが、年々、そういう要素が削られている」(同)という。

 省人化が進んでいるとはいえ、現場で働く人は必要不可欠。働く人を守るための製品も数多く展示されており、熱中症対策として注目を集めていたのが、「株式会社グリーンクロス」のブースで展示されていた人間冷蔵庫「ど冷えもんBOX」だ。高さ約2メートルと1人が入れるサイズの製品で、担当者によれば「約5℃の冷風を噴き出して、ボックスの中を15℃くらいにまで冷やすことができる」という。

人間冷蔵庫「ど冷えもんBOX」
人間冷蔵庫「ど冷えもんBOX」

 さらに、近年の建設現場で問題視されているのがクマの出没。クマ対策として、注目を集めたのが、建機レンタル「株式会社カナモト」のブースに展示された野生動物撃退装置「モンスターウルフ」だ。オオカミ型をした装置で、開発者の太田裕治氏は「下に付いている赤外線センサーで、野生動物を感知すると約90dB(デシベル)の大音量を発して、動物を威嚇します」。90dBは車のクラクションほどの音量で、実際にクマが逃げる様子もVTRで見られる。

 また、「50種類以上の音をランダムで再生するので、動物に慣れさせないようにもしていますし、首も振るので、動物からしたら、得体の知れないものがあると近づかなくなる」と太田氏。建設現場でクマ対策をしなければならないのは、「クマが出現すれば工事はストップしてしまう。経済的損失は大きい」(同)。

 この「モンスターウルフ」は東北地方からの問い合わせも多いというが、太田氏は「開発して10年ほどたちますが、初めの5年は何を作っているのかと、笑われました」と振り返る。

 同展は20日まで行われ、最終日には家族連れや一般客に無料開放される。最新の建機に直接触れることで人材確保にもつなげたい考えだ。