ベトナムで、女性が実話怪談として旅行先で体験した怪体験をSNSに投稿したところ、警察が捜査して虚偽と判断し、罰金刑となった。ベトナムメディア「ジーニュース」が先日、報じた。

 ベトナムのニンビン省警察は、同地を旅行中に体験したとされる「心霊的要素を含む現象」に関する虚偽の情報を多数投稿したとして、LQA(一般人なので実名を出さずにイニシアル表記)という女性に行政処分を科した。

 ニンビン省警察は先日、LQAがSNSスレッズのアカウントに、ニンビン観光中に体験したとされる神秘的・心霊的な出来事についての投稿を相次いで行っていたと発表した。これらの投稿はユーザーの注目を集め、5万件を超える「いいね」に加え、数万件に及ぶコメントやシェア、その他の反応が寄せられた。

 投稿内容をまとめると、LQAが世界遺産チャンアンを訪れ、洞窟で「LQA、水の中へ飛び込め」という謎の声を聞き、船着き場で異形の恐ろしい存在に遭遇し、帰路では車の異変や元恋人との不可解な出来事を経験した末、夢のお告げによってかろうじて危機を逃れたというものだ。

 こうした状況を受け、ニンビン省警察本部長は関係部署に対し、投稿内容の真偽を早急に確認するよう指示した。虚偽情報の拡散を防ぎ、世論の混乱を避けるとともに、地域の観光イメージやブランドへの悪影響を防ぐことが目的だとしている。

 捜査の結果、ニンビン省警察サイバーセキュリティ・ハイテク犯罪対策課は、投稿者がハノイ在住のLQAであることを特定した。

 警察で事情聴取を受けたLQAは、ニンビン旅行中に心霊現象に遭遇したという内容の投稿を合計37件行ったことを認めた。当局によれば、これらの投稿には事実を裏付ける根拠のない記述や目撃者の存在しない内容が多数含まれており、一部については、物語をより魅力的にするため、本人が自ら付け加えたものだったという。

 警察は、旅行中にLQAを乗せていた運転手からも事情を聴いた。運転手は「SNS上で語られていたような、車が途中で故障した事実、女性客を車から追い出した事実、女性客の元恋人が迎えに来るのを一緒に待った事実はいずれも存在しなかった」と証言した。

 さらに、元恋人やその母親に電話をかけたというエピソードについても、創作だったことが確認された。

 同犯罪対策課は、世論に混乱をもたらす偽情報、虚偽情報、捏造情報を提供・共有したとして、LQAに750万ドン(約4万5683円)の罰金を科した。