米空軍のB52戦略爆撃機が15日午前、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地を離陸直後に墜落して炎上した。搭乗していた8人全員が死亡したとみられている。今回の飛行はレーダー近代化計画の試験任務中で、機内には軍人と製造したボーイング社の社員2人が搭乗していたという。米軍が誇る爆撃機の墜落事故に衝撃が走っている。
基地副司令官のジェームズ・ヘイズ大佐は15日、記者会見し「私たちは8人の偉大なアメリカ人を失いました。この事故は生存不可能なものと判断されています。離陸直後に墜落し、炎上しました」と説明した。事故の原因は現時点では判明しておらず、事故調査には約6か月かかるとみられる。
B52は米軍の戦略爆撃機の中では最も古い機種で、これまでにエンジンや主翼の近代化など、大規模な改修を重ねてきた。現在、76機のB52を運用しているという。1955年に実戦配備され、通常兵器と核兵器の両方を搭載できるよう設計されている。ベトナム戦争から現在の中東での紛争に至るまで、米軍が関与した多くの戦争で運用されてきた。
米国の防衛ニュース・分析サイト「ウォー・ゾーン」は、事故原因は不明としながらも全員死亡したことについて「B52特有の脱出装置の構造が避難を困難にした可能性もある。B52には下方向へ射出される脱出座席を備えた搭乗員席が存在するためだ」と伝えた。
軍事事情通は「B52は8基のターボファンエンジンを搭載しています。離陸直後は高度も速度も十分ではないため、複数のエンジンに異常が発生すると立て直しが困難になります。映像によると機体が基地の主滑走路付近に落下しており、上昇を継続できなかった可能性があります。実際、ヘイズ大佐は『離陸直後に墜落した』と説明しています。今回の機体は試験機だったため、通常の作戦機よりも多くの改修や計測装置が搭載されていたとみられ、ソフトウエア設定の誤りの可能性もある」と指摘する。
B52は2016年5月にも米領グアムのアンダーセン空軍基地で墜落。乗員7人は脱出し、全員無事だった。
B52の死亡事故としては1994年6月24日、ワシントン州スポケーンのフェアチャイルド空軍基地で航空ショーに向けた訓練飛行中、低高度で急旋回などの危険な機動を行った際に墜落し、乗員4人全員が死亡した。操縦士が上官の命令に反し、手順を軽視した危険な機動をしたことが原因と認定された。












