サッカー女子日本代表なでしこジャパンの狩野倫久監督(49)が17日の会見(千葉・夢フィールド)で、新体制発足後初の代表活動を振り返った。

 前任のニルス・ニールセン監督時代にコーチを務めていた狩野は、5月に正式に監督就任。コーチとして元サッカー男子日本代表DFの内田篤人氏や、2011年女子W杯(ドイツ)優勝メンバーの近賀ゆかり氏を新たに招へいし、6月の南アフリカ代表2連戦に臨んだ。第1戦(6日、ヤンマーハナサカスタジアム)は5―0で快勝したが、第2戦(9日、J―GREEN堺)は0―1で敗戦となった。

 新指揮官はチームの未来を占う重要な初陣を「新たなスタッフを加え、選手らは積極的にコミュニケーションを取りながらチャレンジしてくれた。見えた課題も含めて成果としてとらえている。1回目の活動としては目標を達成した」と総括した。

 新体制では各スタッフが異なる役割を担う。現役時代にサイドバックとして活躍した内田コーチには守備を見てもらっているといい、「シャルケでチャンピオンズリーグなどを戦って、世界の基準をしっかりと伝えてくれる。かといって押し付けるわけではなく、引き出したりとか伸ばしていくことも知っている。非常に助かっている」と指導者としての能力の高さを認めた。

 実績十分のコーチ陣の加入は、選手たちにも好影響を与えている。「コミュニケーションを取りやすい雰囲気でいてくれるので、選手たちからの質問はより積極的になった。学ぶことや共有していくことは非常に大きい」とチームのポジティブな変化を明かした。

「洗練させていくという意味では時間も必要だと思う。チームを一つにさせていくという意味では、多角的に選手を見ながらコミュニケーションを取り、選手の感じていることや狙いをしっかりと拾っていけるようにしたい」と今後の方針を語った狩野監督。新生なでしこの挑戦は始まったばかりだ。